NYから日本を考える

イヴァンカさんはアメリカ女性のロールモデルでしょうか?

このブログでも何度か紹介してきた、トランプ氏の長女、イヴァンカさん(アメリカでも大きく報道されているイヴァンカさんをめぐるニュースはこちらからどうぞ)。

日本のニュースで見る機会も増えてきましたが、日本で女性のロールモデルのような形で報道されていると聞き、少し驚きました。
{5084ECDF-DA74-492A-B5E0-07965662A6B6}

イヴァンカさんお気に入りらしい、ロウアーイーストサイドのイタリアンレストラン、Supper (http://www.supperrestaurant.com/2015/)

の人気パスタ。お隣のビルを旦那のジャレード氏が保有しているためか、たまにやって来るようです。
イヴァンカさんは、モデルをしていたトランプ氏の最初の妻の血を引き、抜群のスタイルときれいな顔立ち、そしてトランプ氏とは正反対の上品な出で立ちが目を引きますが、アメリカでは、女性のロールモデルといった存在とはすこし違う気がします。
では、アメリカでは、どんな女性がロールモデルなのでしょうか?
特に、肌の色も髪の色も、母国語も、宗教も、普段食べているものも違う人たちが暮らすニューヨークでは、万人にとっての「ロールモデル」は存在しません。
また、アメリカでは、自分は自分。他人と違う個性が評価される世界なので、この人みたいになりたい、と言って、髪型やメイク、着るものを真似することはありません。
人それぞれ似合うものは違うので、各々自分が好きなものを身につけて暮らしています。
そんな環境に慣れてしまったせいか、日本では聞き慣れていたはずの「ロールモデル」という言葉に、少し違和感を覚えました。
というのも、自分が目指したい姿があればそれを目指せばよく、それは誰かの真似をして成り立つものではないからです。
日本では、妻、母、そしてキャリアウーマンとして、3足のわらじを履いている成功者として捉えられているイヴァンカさん。
アメリカでは、トランプ氏の長女、自身のブランドを展開するビジネスマンとしてのイメージが強いです。
女性の社会進出が進み始めたとはいえ、まだまだ男女平等からはほど遠い日本の社会。
それに対して、専業主婦は珍しく、共働きで女性もバリバリ働くことが当たり前のアメリカ。
そんな世界では、イヴァンカさんのように3足のわらじを履きながらも、美貌を保っている女性は意外と普通にいます。
そのため、イヴァンカさんを憧れの存在、と捉える価値観はないように思います。
今回の件からも、日本人女性が、なんとなく作られてしまっている日本の社会の枠にとらわれることなく、自分らしく、気負いなく、自分の目指す姿に向かっていける社会になったら良いなぁとの思いを持っています。

0

-NYから日本を考える

© 2024 NYに恋して☆