NYから日本を考える

ジブリから考えるアメリカ文化

スタジオジブリの映画は、日本人のみならず、世界中の人を魅了していますキラキラ
そして、なんと12月から今月半ばにかけて、NYのIFC centerという映画館が、ジブリの全作品を一挙公開するというすばらしい企画を行っていますカチンコ

1作品の公演回数も複数にわたり、あまりの盛況ぶりに追加公演もされるようですにゃ
そして、映画は日本語音声+英語字幕版と英語音声版に分けられています。一見大差ないようですが、どちらで見るかには大きな違いがありますひらめき電球前者は日本の映画そのままなのに大して、後者は海外用にアレンジされているので、映画の最初と最後の音楽がなぜか洋楽に変えられてしまっているのです目

私が昨日見に行ったのは、「魔女の宅急便(英語名はKiki's delivery service)」。一緒に行った友人は、以前このブログにも登場したジブリ好きのギリシア人(ジブリ好きの友人が語るジブリの魅力はこちら からどうぞニコニコ)。残念ながら英語音声版だったため、最初と最後のゆーみんの名曲は聞くことができず、ずっと残念がっていましたかお

友人のジブリ好きは日本人を超えていて、全作品のビデオ(もちろん、英語音声版ではなく、日本語音声+字幕版)を持っている上、各作品の細かいところまで覚えています。

その友人によると、英語音声版では、曲が変更されているだけでなく、せりふも一部日本語に対応していない箇所があるそうですビックリマーク

例えば、キキが1年間の魔女の修行に旅立ち、住みつく都市を探すためにほうきに乗りながら空を飛んでいる場面宝石赤ほうきの先端には、お父さんから譲り受けたキキの大好きな小さな赤いラジオがかかっているのですが、空を飛ぶのに集中しているキキは、ジジにラジオの電源を入れるように頼みますジジ

友人によると、ここで日本語音声版であれば、ジジは何も言わずにそっと電源を入れるそうですが、なんと英語音声版ではジジが「なんで僕がそんなことしなくちゃいけないの~。」とつぶやきながら電源を入れていました!!

これは、映画の重要な場面ではないけれど、私は昨日映画を見たときに、「なんでジジがそんなことを言うんだろう。」、「ジジってもっとかわいいキャラだった気がするけど、ちょっと生意気な感じ。」とふと思ったのですが、やはり日本語音声版にはないせりふだったのですひらめき電球

では、なぜ英語音声版ではこのせりふが入っているのでしょうかはてなマーク
友人の分析によると、アメリカではちょっとしたことにもこうした切り返しをして笑いをとる文化があるからだそうです。禅の概念や、時には「静」を好む日本の精神文化とは全く逆の世界左右矢印

ジブリの映画のこんな小さな場面からも、日本人とアメリカ人の違いが浮き彫りになってくるのは面白いですぼーぜん

たとえNYが好きでも、私がしっくりくるのは変わらず日本文化。両親がアメリカ人で日本で高校時代まで過ごしたアメリカ人女性も、大学以降今までアメリカ暮らしでも、いまだに好みは完全に日本的だと話していました。

アメリカ人といっても、もちろんいろんな人がいるのでひとくくりにすることはできませんが、最近ちょっぴり驚いた日本人との違いは、次回のテーマにしたいと思いますガチャピン


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