NYに住む

住んで分かったニューヨークの恐るべき住宅事情

ニューヨークと東京の物価はどちらが高いの?と日本人だけでなくアメリカ人に聞かれることがありますが、家賃と食費はニューヨークのほうが間違いなく高いです。

 

東京であれば、都内の一等地であっても、15万円出せばワンルームの素敵な部屋が借りられると思いますが、ニューヨーク、それもマンハッタンの場合、エリアを問わず、ワンルーム(アメリカの言い方だとstudio)に住もうと思った場合、最近では20万円は必要です。日本のように新しいマンションではなく、そもそもとても古いビルがそれだけの値段がするというのは、ただただ驚いてしまいますよね。

 

これも、全ては需要と供給で成り立っているので、マンハッタンのような小さな島の中でみんなが住みたいと思うようなエリアの物件は限られていることから、需要が供給を上回ってあれば、大家さんが多少家賃を値上げしても、入りたいという人は後を絶たないのです。

特に、マンハッタンのような場所は、底なしのお金持ちも多い上に、最近は中国やロシアのような勢いある国からのお金も多く流入しているので、そうした人たちがニューヨークの家賃を上げていっているようです。

 

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マンハッタンらしいおしゃれな住宅街。

最近の値上がり率がどれぐらいすごいかというと、私が渡米当初に入居した小さなstudioの家賃は、私が7年前に借りた時と比べて今は43%も値上っています。ドアマンもいないとても小さなそれはそれは古い建物で、当時の家賃でも日本の感覚では高いと思っていたのですが、つい先日市場に出ている家賃を見て驚いてしまいました。

 

交通事情の悪いマンハッタン。時刻表もなく、週末や夜の時間帯になると工事のために一定区間が運休になることも珍しくない地下鉄。マンハッタンに会社や学校がある場合は、マンハッタン内に住むのが便利で理想的ですが、こうした住宅事情から、マンハッタン周辺のブルックリンやクイーンズ、NYの郊外のアップステートやお隣のニュージャージ州に住み、そこから通学や通勤をしていることも極めて一般的です。

また、学生時代だけでなく、社会人になってからのルームシェアもごくごく普通に行われています。

 

日本とは大きく異なるニューヨークの住宅内部や住居探しのポイントは、また別の機会にご紹介したいと思います。


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