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光の画家フェルメール絵画の旅

生涯で37の作品しか残さなかったと言われているフェルメールの絵画は、世界中に散らばっているので、なかなかその作品を見る機会に恵まれません。

しかし、そのフェルメールの作品を全てそっくりそのまま複製(リ・クリエイト)して展示するという豪華な展覧会が、ソーホーのギャラリーで開かれました。
この展覧会の企画立案をしたのは、生物学者の福岡伸一さん
フェルメール好きが高じて、趣味で始めたフェルメールの研究でも一人者となっている方です。
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広々とした空間にゆったりと展示されたフェルメール作品。

フェルメールの作品を一度に見られる空間を作りたいと思ったものの、本物を借りてくるのには莫大なお金がかかってしまうので、福岡さんは、本物の作品をスキャンして、フェルメールと同じように麻のキャンパスに印刷する、という画期的な方法を思いつきました。
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フェルメール作品といえば真っ先に思い浮かぶのが、「真珠の耳飾りの少女」。

細部にまでこだわった本物さながらの複製を可能にしたのは、毎日ミクロの生物の世界に触れている福岡さんならではです。
この展覧会では、作品が制作年順に並んでいて、フェルメールの作風の変化を感じとることができただけでなく、あまりに精緻な複製に、観客も皆、作品に見入っていました。
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手前が、お客様さんと歓談する福岡さん。私も少しお話できたのですが、とても気さくで素敵な方でした。

今、福岡さんが書かれたフェルメール作品の本、「光の王国」を読んでいますが、福岡さんのフェルメールへの並み並みならぬ想いが行間から伝わってきます。3万部という大ヒットになった本のようです。
本「フェルメール 光の王国」 福岡伸一  木楽舎
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その本によると、この「小路」に描かれている可愛らしい景色は、フェルメールの出生地であり、彼が生涯のほとんどを過ごした、オランダのデルフトという町だそうです。

ニューヨークでは、メトロポリタン美術館とフリックコレクションにフェルメール作品が数点ずつ展示されていて、一つの年都市では最多のフェルメール作品を保有しているそうです。本物もぜひ見に行ってみたいと思います。
福岡さんのフェルメール展は、日本でもたまに開かれているようですので(福岡さんによると、機械で行っているので、複製は意外と簡単で、1作品につき3つの複製があり、全37作品のセットの一つは日本に保管されているそうです。)、機会がありましたら、ぜひお出かけ下さい。

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