NYに住む

NYの春夏秋冬

NYに来たばかりの頃、日本には春夏秋冬があり、それぞれの季節にはそれぞれの行事、風習、食べ物、慣習があるけれども、NYにはそうした文化はないものだと思っていました。夏の終わりと同時に少しだけ短い秋が来てもみじ、あとは長い冬雪そしてやっとその冬から抜けたと思ったら春を感じる間もなくまた暑い夏晴れの繰り返しというルーティーン化したお決まりパターン以上のものを期待していなかったことも事実です。

しかし、NY生活が3年目を迎えた頃から、アメリカにはアメリカなりの「春夏秋冬」があることに気がつき、その変化を楽しむようになり、今では、私の中では、日本のカレンダーとアメリカのカレンダーが同時に時を刻んでいます時計

今日はそんなアメリカの四季を、アメリカの主な国民の祝日とともに紹介したいと思いますひらめき電球

チューリップ赤緯度が高いため、春の始まりはわりと遅いNY。桜の開花は4月後半です。
クローバー5月の最終月曜日:メモリアルデー(Memorial day)。外で過ごすのが心地良い季節。友人たちとBBQをするのがこの日のアメリカ流過ごし方。夏の始まりの日とも言われ、この日を境にNYではあちこちで夏らしいイベントが開催されるようになります。
打ち上げ花火7月4日:独立記念日。Thanksgiving, Christmas/hanukkah(ユダヤ教徒版クリスマス)と並ぶアメリカの3大ホリデーの一つ。全米各地で花火が上げられます。この日もBBQが定番イベント。NYでは、Macy'sというデパートが開催する花火を見に行く人も多いです。
お月見9月の第一月曜日:Labor day。日本でいう勤労感謝の日。マンハッタンのお店の多くが閉まり、街はとても静かに。アメリカの新学期はこの次の日からで、秋の始まりの目印ともなっている日。NYでは例年不思議と、この日を境に一気に涼しくなり、夏の終わりを懐かしむようになります。
クラッカー11月の第四木曜日:Thanksgiving(感謝祭)。アメリカの3大祝日の一つ。日本でいうお正月のようなイベントで、家族や親戚一同集まり、この年の収穫に感謝を表してひたすら飲んだり食べたりする日。七面鳥、マッシュポテト、かぼちゃのパイ等が定番メニュー。この翌日はBlack Fridayと呼ばれ、年間最大のセールが行われます。そしてセールはお正月まで続くのです。特に歴史的背景があるわけではありませんが、このBlack Fridayも公の祝日。
クリスマスツリークリスマス or ハヌカ:キリスト教徒だけでなくユダヤ教徒も多いNYでは、クリスマスとハヌカは同じぐらい大きなイベントです。Thanksgivingのあたりから、クリスマス・ハヌカ、そしてNew Yearまでがホリデーシーズンと呼ばれ、街中が華やぐ時期に突入します。
ドア12月31日と1月1日:アメリカではクリスマスやハヌカに重きが置かれ、1月1日は新しい年の始まりとしか捉えられていません。そのため、日本のようなお正月休暇はなく、お休みは12月31日と1月1日のたった2日間。お正月ぼけやお正月太りという言葉はありません。

アメリカにはここに挙げた以外にもあと何日か祝日がありますが、休みになるかならないかは会社によりけりです。ここに挙げた祝日が、唯一アメリカ中の会社が適用している国民の祝日なのです。日本と比較して、その祝日の少なさにも驚いてしまいますが、ほとんどの祝日が年の後半、特に11月12月に集中していることに注目です。外は毎日0度前後の極寒ですが、人々、そして街全体が華やぐのはThanksgivingから年末までの時期なのですサンダル

N.Y.に恋して☆-thanksgiving notice
グランドセントラル駅構内の食品街に張られたThanksgiving当日はお店がすべて閉まることを伝える張り紙。Thanksgiving当日はお休みのスーパーも多いので、ごちそうを作るための買い物は、前日までに済ませなくてはいけません。

N.Y.に恋して☆-Christmas supermarket 1
グランドセントラル駅内のパン屋さんで売られているクリスマスクッキーの数々。真ん中の列のろうそくを型どったクッキーは、ハヌカ(ハヌカのろうそくにまつわるお話は、こちら からどうぞ)のときに使うろうそくをイメージしています。

そしてこの時期は英語でHoliday seasonと呼ばれ、豪華なウインドーディスプレイやクリスマスの装飾が街中にあふれ出すのに歩調をあわせて、皆の気持ちもイベントモードへと華やいでいきます口紅


0

-NYに住む

© 2024 NYに恋して☆