NYで驚きの体験

Frontier Airlineにレッドカード

数日前に突然決まったウィスコンシン出張。同僚から予約するように言われた飛行機の名前を見たときから嫌な予感がしていたのですが、その予感は不幸にも的中してしまいました

数ある多くの飛行機会社の中から、なぜか私の同僚が選んだ航空会社はFrontier Airlineというアメリカにいる人ですら誰もが知らない飛行機会社そして、驚くべきことに、どこのマイレージグループにも加入していないことからも、そのマイナーさが伺える怪しげな航空会社

アメリカにカスタマーサービスという概念が存在しないことは以前もこのブログで書いたことがありますが、もともと航空会社のサービスにも全く期待していず、ただ定刻に安全に運行してくれれば良いなぁとだけ思っていたのですが、空港に着くとチェックインのカウンターの列が待てどくらせど全く進みません

3つしかないカウンターにいるどのお客さんも、航空会社の人と何やら真剣に話し込んでいます。そして、説明がないまま30分が経過。私は空港の機械でセルフチェックインを済ませたので、あとは荷物を預けるのみの状態で、あと数組でまわってくる順番をただひたすら待っていると、なんとこんな説明がありました。

「当初飛ぶ予定だった飛行機から急遽小さなサイズの機体に変更になったので、99席あったシートが50席ちょっとになる予定です。そのため、手元のチケットに座席表示がない方は、乗ることができません

一瞬騒然とした列運良く私のチケットには座席番号が印字されていました。荷物のチェックイン担当のお姉さんに何があったのか聞いてみるものの、全く分からない様子。そして、全く悪びれる様子もなく、「あなたは席あって良かったわねー。」との返答が

その後の悲劇は、
・チケットにはゲート番号が印字されているのに、空港のモニターにはこの便のゲート番号の表示がなし。
・当初予定されていたゲートには人がまばらしかいず、みんな混乱。なんと何のアナウンスもなく2つ隣のゲートに移動していたことが判明。
・インターネットでチェックインした人たちのチケットには座席番号が印字されていなかったため、朝チェックインを無事に完了していた人たちの多くが、飛行機に乗れず。
・航空会社が提示した代替案は、なんと当初の目的地ミルウォーキーがあるウィスコンシン州のお隣の州にあるシカゴまで飛び、そこからレンタカーをしてミルウォーキーまで自力で行くというなんとも非現実劇なもの。
・最後まで誰が飛行機に乗れるかは分からず、最終的にはゲートで航空会社の担当者が、座席数を数えながら、搭乗できる人の名前を呼び上げていくことに。みんなただひたすら自分の名前が呼ばれるのを待つのみ。
・私は運良く機内に乗り込めたのですが、そこから特に状況説明なく30分以上離陸が遅延。
・やたらのんびりしていて、お客さんの様子を観察しないスッチー。(ちなみに超小型飛行機となったため、スッチーは1人しかいませんでした。)
・携帯の電源を切るように言われてからも、ひたすらテキストメッセージを送り続けている私の斜め後ろに座っている変な学生らしき男。

こんな変な飛行機にあたってしまって、何でもいいから無事に目的地まで着いてくれればいいなぁ、そして携帯の電磁波は運行に影響するので、早くこの男性が電源を切ってくれないかなぁと思いつつ離陸を待っていたのですが、私がずっと振り返って見ているのにも気づかずひたすらテキストを打ち続ける男性。そして、既にいすにどっかりと座って、その状態にも気づかないスッチー。

思い余った私は、手を挙げてスッチーを呼び、「携帯をいじっている乗客がいるから、チェックしてほしい。」と伝えました。そして彼女は、「I will doublecheck.」といってようやく席を立ち上がったのです。こんなんで飛行機の運航中に支障が出たら困るので、思い切って行動に移してみました。

ミルウォーキー空港の手荷物受け取り場所までの長い通路。夜10時ぐらいなのに、人気がなく不気味です。

空港内にあったCNBCというテレビ局の出店。ミルウォーキーとCNBCは何か深いつながりがあるのでしょうか?
無事にミルウォーキーに着いてからは、なんと1時間半の車移動。私がホテルに着いたのは、時計が0時をまわる少し前のことでした
 
この出来事からは、日米の違いを感じる点が多々あったので、次回はそれについてつづりたいと思います
私より早くに飛行機を予約していた私の同僚は、なぜかチェックインできず、飛行機に乗ることができませんでした。この何もないアメリカのど田舎を楽しみながら、明日午後の彼女の到着を待とうと思います。広いアメリカ。なんと時差が1時間あったので、今日は長い夜です


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