NYで秋を楽しむ

NYで楽しむ大人のハロウィン

今週末は、ハロウィン直前の週末で、まだ10月なのに真冬のような寒さの中、あちこちでハロウィン関連のイベントが開かれました。

NYで一番有名なハロウィンイベントは、なんといっても、ハロウィン当日に行われるウェストビレッジのハロウィンパレード。誰でも参加でき、思い思いの仮装で、ウェストビレッジから街を練り歩きます。このイベントは、NY1という地元のテレビ番組で毎年生中継されるほどの人気イベントで、ニューヨーカーたちは、この日のために、気合の入った手作りの仮装でパレードに参加します。

また、その直前の週末に、トンプキンス・スクエアパークで開かれるのが、犬の仮装イベント。飼い主だちがこぞって愛犬に仮装して、そのユニークさを競います。

アメリカのハロウィンというと、子どもたちが家々を回ってお菓子を集めて回るイベント、というイメージが日本では強いかもしれませんが、遊び好きなニューヨーカーたちにとって、ハロウィンは大人も思い切り楽しむイベントとなっています。

私はこの週末、友達に誘われて、コロンビア大学近くにある大きな教会、St. John the Divine聖堂で開かれたハロウィンイベントに参加しました。毎年このイベントを楽しみにしているという友人の話通り、手の込んだ素晴らしいイベントでした。

マンハッタンにはなかなかない規模を誇る聖堂内部で白黒の映画を見た後、教会内を仮装した人たちがパレードをするというイベント。細部にまで手が込んだ衣装を来た人たちに観客は一気に惹きつけられました。仮装しているのは、ダンサーたちでしょうか。その動きも、仮装に合って考え抜かれています。次から次へとやってくる仮装軍団の衣装にただただ見とれ続けた夜でした。

ショーの前には、この方の演奏に観客が足を止めていました。

教会内部はこんな感じでハロウィンの雰囲気たっぷり。

観客の中には仮装した人もちらほら。

映画上映。

NYでは、皆、人生を楽しむことにとても熱心で、年を通じて、色々な人たちがユニークなアイディアを出し合ってイベントを開き、そうしたイベントに足繁く通う人たちがいます。そんな遊び心いっぱいのニューヨーカーの精神を再認識した週末でした。

一緒に行った友人が仲良くしている夫婦も来ていたのですが、ギタリストのドイツ人男性と理系のアメリカ人女性のカップル。ドイツ人男性は、自分の故郷のドイツの小さな町の広大な建物を買い取り、音楽家のための練習室100室へと改装し、さらに、ジャズバーも設け、NYとドイツを年に10回近く往復する生活だそうです。夫婦そろって休みが取れるときには、ヨーロッパのワイナリーを周り、好きなワインを自身のジャズバー用にたくさん仕入れたり、と世界中を飛び回っています。そんな夫婦のこだわりであふれたジャズバーは、地元の音楽家や音楽を愛する人たちの社交場として毎晩盛り上がっています。
こうした面白い生き方をしている人たちと気軽に出会え、美味しいごはんを食べながら語り合えるのも、NYならではの楽しみだと改めて思った夜でした。


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