お知らせ

アメリカ的ポジティブ思考で迎えた2021年

みなさま、明けましておめでとうございます!
お正月、いかがお過ごしですか。

日本で会社員をしていた頃は、日本にないものを求めて、年末年始の休暇を利用していつも年越しはアジアのどこかでしていた私ですが、NYへ来てからは、和を尊ぶ暮らしで、お正月はおせち料理で新年を迎えています。

今年はコロナの影響で時間にも余裕があったので、隣の州の大型スーパー、ミツワ(なんと旧ヤオハンです)まで片道1時間半かけて友人と買い出しに行き、おせち料理をできる限り手作りしてみました。
NYには一定数の日本人が住んでいると言ってもその数はまだまだ少数。マンハッタン中にある日本人が経営する日系スーパーは全部でたったの8店舗。こうしたところにも国家の力関係が見え隠れしていて興味深いのですが、最近は韓国系スーパーでも日本の商品の品ぞろえが良くなって競争が激化しています。そのため、日系スーパーの商品も私が渡米した頃よりはかなりレベルが上がったと思いますが、それでも、日本の小さなスーパーとコンビニの間ぐらいのような感じです。そのため、食材調達にはるばる遠方まで出向いたのです。

新年会はコロナも気がかりなので控えめに、少人数で。

カウントダウンは、ジャズピアニスト上原ひろみさんのオンラインライブを見ました!コロナで依然閉まったままのブルーノートニューヨークのためのファンドレイジングコンサート。東京のブルーノートから全世界へ発信されました。写真に写っている看板はこのコンサートのためにブルーノートが特別に用意したそうです。東京→ニューヨークと書いてあります!世界的に有名なブルーノートを救うために立ち上がったのが日本人ミュージシャンというのは、素晴らしいです。

新年会に参加してくれた友人の一人はアメリカ人のおじいちゃん。NY出身で、9.11やリーマンショックなどNYを襲った一大出来事も経験している方ですが、「9.11の後もリーマンショックの後も、社会はそれ以前の状態に戻るのではなく、新しい時代へと突入した。今回も、コロナ前に戻るのではなく、コロナに対応した新しい社会になっていくだろう。」と話していましたが、今後、私たちにとって、コロナといかに共存していくか、コロナに負けずにいかに自分の軸を見失わずに暮らしていくか、が問われていくのではないかと思います。

ニューノーマルとなった冬の屋外ダイニング。寒さを気にせず、皆楽しそうに食事をしています。人気店はほぼ満席。

コロナの発生源など議論を始めたらきりがないかもしれませんが、大きな視点で見ると、コロナは行き過ぎた人類の活動への警鐘という側面も大きいのではないかと思います。去年の3月末、NYがロックダウンになった直後、道行く車も大幅に減り、経済活動が一気にスローダウンし、心なしか空がいつもより澄んでいて、小鳥のさえずりを以前より聞くようになったと感じましたが、これは気のせいではなかったと思います。

また、NYには野心溢れる人たちが多く、常に前へ前へとその勢いは少し異常ではないかと思うことも多く、私も会社や上司がそんな感じだったのでその波に飲まれていた時期もありましたが、ロックダウンになって以降、そうした光景は全く見なくなりました。

色々なものが強制終了され、そぎ落とされ、必要なものだけが残り、自分にとって新たに大切なものが見えてきた人も多かったのが、ここ最近の日々かもしれません。行動が制限され、不便なことも多いですが、コロナがもたらした一番大きな変化はこの部分ではないかと思います。

そのため、アメリカには、「コロナ禍」という言葉は存在しません。私自身もコロナの状況下という意味で「コロナ下」と表現することはありますが、「コロナ禍」とは言わないようにしています。

今起こっている出来事は、世界のどこにいても直面すること。それを災いと捉えるか、新しい時代へのきっかけと捉えるか、で気持ちはだいぶ変わってくると思います。

実は去年、仕事が立て込んでいて1年の抱負を立てる暇もなく元旦の夜から仕事をしていたのですが、今年はゆったりとしたお正月。1年ぶりに書道道具を出してきて、今年の誓いをひたすら筆で書いてみました。願い事は、「XXなりますように」ではなく、既に叶った前提で、「XXとなります」と書くとよいとどこかで聞いたので、全てその文体で書いてみました。

初めて見た書道セットに興味津々の愛猫。筆を動かすと、手で筆の動きを止めようと必死な姿が面白いです。

今年はどんな1年になるのでしょうか。
今だからこそできることにチャレンジしながら、心穏やかに暮らすことができたらと思います。このブログを通じて、今年もみなさんと交流できますことを楽しみにしています。

皆さまにとっても健康で実り多い一年になりますように。


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