NYから日本を考える

モノの値段の決まり方

経済学の基本原理で、同じモノの値段は、最終的に同じ価格に落ち着く、という法則があります。簡単な例で考えると、いちご1パックを900円で売っている八百屋さんAとそこから100メートル離れたところで同じいちごを1500円で売っている八百屋さんBがあったら、皆さんどちらにいちごを買いに行くでしょうか。品質が全く同じであれば、間違いなく少し歩くことになっても八百屋さんAまで行くと思います。そのため、八百屋さんBも、いちご1パックを900円まで値下げしなければならない状況へと自然になっていくのです。

でも、面白いことに、この情報化社会では、この原理原則が崩れつつあります。

また、特にNYのような特殊な場所では、情報を持っているか持っていないかで、生活、しいては人生までもが大きく変わることになると思います。

例えば、日本であれば、どのようなものでもある程度の高い品質が保たれていますが、ニューヨークでは、そうとも限りません。さらには、インターネットの発達で誰でも口コミ情報をネットに書き込めるので、ネットの情報を鵜呑みにすることもできません。その時に役に立つのが、信頼できる人から情報です。XX法律事務所の移民法の弁護士さんは、とても腕が立つ上に親身に相談に乗ってくれると友人が話していたから、その方にお願いしよう、という感じで話が進むのです。

私自身、NYでの最初の仕事は、たまたまとあるパーティーで知り合った初対面の女の子からの紹介で見つかりました。その会社は、経費を節減するために、そもそもどこにも求人広告も出していず、人材紹介会社にも頼んでいなかったので、ネットだけで就職活動をしていたら、絶対に知り得ない情報でした。

情報化社会で誰もが自由に情報を手に入れられるようになったからこそ、重みが増す情報の質と、確かな情報を持っているかいないかという情報格差。

今回のワードプレスへのブログの移行でも、ある方がワードプレスのセットアップを行ってくれる業者さんの紹介キャンペーンを行っていたので聞いてみたところ、なんと20万円かかる(セットアップのみ)と言われたのですが、前回のブログでご紹介した香港在住の起業家さんは、自分でブログをセットアップした上に、たった2000円で過去の記事をパキスタン人の方に全て移行してもらっています。

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今回のブログ移行作業をしこしこと行ったのは、ここPerk Kafe。オープン当初からのファンです。昔はがらがらだったのに、最近は人気で席をとるのも一苦労。

ネットで調べてみると、ワードプレスの設定は難しいからと多くの方が口にし、ハウツー本だったり代行のようなことをしている業者さんが数多くいることが分かりましたが、機械音痴の私でも、半日ぐらいいじっていたら、好きなテンプレートが見つかって簡単に移行することができましたので、もし移行をお考えの方がいらっしゃるようでしたら、業者さんに頼まなくてもできますよ!と声を大にしてお伝えしたいです。

ブログの移行という同じ成果が出る場合でも、そこにかかっている経費が20万円のケースとタダのケース。モノの値段はもはやあってないようなものだということを感じずにはいられない一日でした。


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