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年齢に縛られない生き方

ニューヨークに来てから、男女を問わず、かなり年の離れた友人や知人ができるようになりました。上は何十歳も離れていたり、下は最近成人式を迎えたばかりという子まで、様々です。でも、私は皆の正確な年齢を知らないし、相手も私の年齢を知りません。

それは、アメリカ、特にニューヨークという街の人たちが、誰も年齢に縛られた生き方をしていないからです。

「ニューヨークで働く」のカテゴリー内の記事にも書いたことがあるのですが、アメリカでは、就職や転職の際に会社が指定する定型の履歴書はなく、真っ白な紙から自分で履歴書を作ります。とは言っても、ある程度決まった形式はあり、インターネットでresume sampleといったキーワードで検索すると見本が出てきますが、驚くことに、年齢や誕生日は書くことは決してありません。年齢に囚われて採用するかどうか決めることは、差別となってしまうのです。

また、アメリカでは、何歳になっても、皆自分が自分のやりたいことをすることに重きを置いているので、日本でよく聞く「もうxx歳だから・・」とか「xx歳までにxxしなきゃ」と言った発想をしている人はいません。

そんなことから、気が合う人とは年齢に関係なく仲良くなるので、相手が何歳であるかということは、友人や知人関係を築く上では、全く必要でない情報なのです。

こうした背景もあって、例えば、お店のメンバーズカードを作るような時でも、日本では誕生日だけでなく生まれた年まで問われるのに対して、こちらでは、自動車の免許証申請やバーでお酒を飲む時以外で、年齢が聞かれることはありません。お店のメンバーズカードは、誕生日の月に合わせて特別割引の連絡をくれたりするために誕生日の情報が必要なので、本来誕生年は分からなくても支障がないのです。

社会人になってニューヨークに留学するかどうかを悩んでいたり、自分がやりたいことがあるのに今からでは遅くないかと迷ったりしている方がもしいらして、そんな想いが募る一方で行動しない後悔の方が大きいのであれば、年齢にこだわることをやめて、今すぐにでも行動することをお勧めしたいです。

実際、私が渡米したのは30歳直前で、決して早いわけではないかもしれませんが、ニューヨークへ渡ってから、着実に準備(金銭面や学校への入学の準備)をして、30代半ばぐらいで大学院留学を実現した人たちも見ていますし、キャリアアップのために、もう少し上の年でこの街へやって来た人も知っています。ニューヨークで仕事をしようと思ったら、その道での経験を証明できるだけのキャリアを相手に示す必要があるので、30代になってからの渡米ということも、珍しくはありません。

何歳までに何をしていなければいけない、という何となく社会が作った呪縛から抜け出して、一人でも多くの人が、何歳になっても自分らしい人生をが送れますように!


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