NYで起こった民泊にまつわる悲劇

前回の記事(こちらからどうぞ)では、あまり知られていませんが、NYで意外とリスクが高い民泊事情について書いてみました。なぜ、リスクが高いかというと、市場に出回っているほとんどの民泊物件は違法だからです。

ただ、Airbnbだけでなく、インターネットの掲示板等、あちこちに短期の部屋貸しの情報が氾濫している昨今、それらを取り締まるのは現実問題難しいのかもしれません。
そのため、意図的に、違法事例を取り締まる動きは、よほどのことがない限りないかもしれませんが(警察にとっても、駐車違反のようなケースと違い、違反切符が切れるわけでもないので、掃討するような動きはとっていません。)、万が一、規則に反していることが分かった場合には、思わぬ落とし穴が待っているのも事実です。

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やっと気温が上がった週末にSOHOで見かけたピアノ弾きの旅人。このピアノには、小さなタイヤがついていて、コロコロ引っ張ることができます。この旅人さんは、どんなところで寝泊まりしているのでしょうか。

以下、私の知人や周りの人の体験談です。

ケース1:着の身着のままで締め出しに。。
私のNY1年目、夏の語学学校の短期コースに通っていた時のこと。
コースが始まってまだ数日というときに、ある悲劇が私のクラスメートを襲いました。
彼女は、NYに住む母国の友人が、夏休みを利用して母国に帰るのと入れ違いでNYへやって来て、その友人がいない間、友人の家に住ませてもらう約束をしたそうです。(ただし、このアパートでは、住人がいない時に他人が住むことは禁じられていました。)

物件の本当の借り主にとっては、友人が住んでくれればいない間の家賃の足しになるし、その友人にとっても、住宅事情の悪いNYで大変な思いをして安い物件を探し回る手間が省けるし、ということで、お互いにwin-winのはずでした。

NYの物件はオートロックが多いのですが、それに慣れず、ビルの地下のランドリールームに鍵を持たずに、そして、すぐに戻ってくるつもりだったので手ぶらで行ってしまった私のクラスメートは、部屋へ入れなくなってしまったのです。(信じられないかもしれませんが、マンハッタンのアパートは、排水事情の悪さから、基本的に家に洗濯機はなく、マンション内のランドリールーム、それもない場合は、近所のコインランドリーを利用します。)

ビルのドアマンに事情を話したものの、ビルのルール違反で例外は認められない、と言われてしまい、彼女はなんとスーツケースをとりに部屋の中に入ることすら許されなかったのです。
そのため、語学学校の期間は、別のクラスメートの家を点々とすることになるという最悪の事態となってしまいました。

ケース2:NYの日本領事館の人の話。
NYの日本領事館には、ニュースにならないような数々の事件がよく舞い込んでくるようですが、ルームシェアに関する被害もわりとあるようです。
変な人とルームシェアはしたくないからと、ルームシェアの相手はきちんと選んでも、ルームメイトの背後にいる人間関係まではまず分からないでしょう。

自分が外出している間に、家でパーティーが開かれ、その隙に、ルームメートの友人に物(それもパスポートのような貴重品)を盗まれる、という事件は氷山の一角のようです。

ニューヨークのアパートの場合、よほどのことがない限り、家の玄関口のドア以外に鍵はついていません。疑い出したらキリがありませんが、自分がいない間に、ルームメートが自分の部屋に勝手に入り込んで、物をとってしまうことも不可能ではないのです。

ケース3:有名ホテル予約サイトに載っていた詐欺物件
先日、私の知人たちがNYへ来たのですが、予算等々諸事情により、滞在型物件が良いということで、世界的にも有名な大手ホテル予約サイトで探したアパートメントホテルに泊まることになりました。

インターネットでの記載を見る限りでは、Airbnbの装いは全くなく、あたかもマンハッタン内にその会社がいくつか持っている物件を滞在型用に内装を仕上げて短期で貸しているようでした。

しかし、お金は全額事前に入金が要求されたにも関わらず、NY到着1週間前になっても、先方から物件の住所も鍵の引き渡しについても連絡がなかったそうです。
メールしても返事がなくてらちがあかないということで、私からもその会社に電話やメール、さらにはそのホテルのサイトのカスタマーサービスセンターにも電話を入れました。

先方からは、2,3通に1通ぐらいの割合で返事は届くものの、NY到着の便名を何度も尋ねるのみで一向に話が進みません。

最終的に、ホテルのHPを運営している会社のカスタマーサービスの計らいで、キャンセル、そして全額の返金をしてもらうことになったのです。
NYには変な人が多いので、7年半も住んでいると、こうした事件に慌てることもなくなり、キャンセル不可の状態からどうやってカスタマーサービスの人と交渉したらよいかも見えてきますが、友人は、面倒だから泣き寝入りしていたかもしれないので、全額戻ってきてうれしい、と話してくれました。

こうして見てみると、民泊にまつわる良くない話は割と多いです。
もちろん、民泊で滞在費も節約できて、とても良い滞在ができた人たちも多いことと思いますが、民泊はほぼ「違法」という事情を踏まえ、それでも民泊をするのかしないのかは、自己責任のような気がしています。

異国の地でトラブルに巻き込まれると大変なので、少しでもそうした被害がなくなることを願って、今回、記事を書いてみました。

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