クロナッツ狂想曲とニューヨーカーの食事情

最近、食生活に気をつけるニューヨーカーが増え、それも、ただサラダを食べるという発想から、作り手の分かる野菜を使ったサラダを食べる方向へと変化しつつあるという記事を先日、投稿しました(こちらです)。

これに対して、ニューヨーク事情に詳しい読者の方から、クロナッツのようなこってりしたものも流行ったりして、ニューヨークの食事情は二極化しているのではないでしょうか、というコメントをいただきましたが、同感です。


世界的にも有名となったクロナッツ。

先日は、ヘルシーなものを求めるニューヨーカーが数年前とは比べ物にならないぐらい増えている側面に注目しました。しかし、シェイクシャックやベアバーガーに代表されるハンバーガー屋さんも未だ盛況ですし、日本のラーメン屋さんもここ数年で数を増やし、もはや不動の地位を確立しつつあります(ニューヨークで人気のラーメンはこってり系の豚骨ラーメンです)。

そして、もともとSOHOで静かにパン屋さんを営んでいたドミニクアンセルベーカリーは、クロナッツの大成功で、その名を世界中に広めることに成功しました。


SOHOの外れにあるドミニクアンセルベーカリー。清潔感溢れる店内で、スタッフも親切でした。

クロナッツは、クロワッサンとドーナツを掛け合わせた菓子パンで、相当なカロリーが予想されますが、登場から5年近く経過した現在でも、その人気は健在で、お店のホームページによると、8時開店に合わせて、7時半には並んでいた方が良いそうです。一念発起しないと一生食べる機会を逃してしまうと思い、ある日の朝早起きして行ってみました。


アメリカでよく見かけるキャッチフレーズをクロナッツ用にもじったポスター。

こんなにしてまで手に入れたはずだったのですが、正直なところ、期待していた味からは程遠い驚くほどの甘さで、一口で切り上げたくなってしまいました。

日本にいると、皆が同じようなものを食べて育ってきているので、自分の食生活がユニークだと思うことはありませんでしたが、何もかもが皆違うニューヨークでは、食べ物も例外ではありません。生魚を一切食べない人(お寿司もタブーです)、野菜嫌いで大人になっても野菜を食べない人、宗教上の理由から食事制限がある人(牛肉がタブーなヒンズー教徒、豚肉がタブーなイスラム教徒、甲殻類が全部ダメだったりととにかく食事制限が多いユダヤ教徒等々)はごくごく普通に見かけ、逆に、好き嫌いなく何でも食べる日本人の柔軟性に驚いてしまうほどです。

日本で健康的な食事というと、元気でいるため、という理由が真っ先に思い浮かぶと思いますが、アメリカでヘルシーな食事というと、まずはカロリーを抑えた太らない食事。痩せるということに焦点が置かれて、病気にならないための食生活の管理という発想を持っているアメリカ人は、ほとんどいないかもしれません。そのため、アメリカでヘルシーというと、生野菜のサラダ、ということになります。日本人的発想からすると、同じ野菜でも温野菜にした方が栄養素を摂取しやすいのではないか、となりますが、そんなことを考えるアメリカ人はいません。


ニューヨークで人気急上昇中のsweetgreen。ヘルシーな食事の代表格のようなお店。

ただ、カロリーの低い食事を提供するお店が確実に増えているのは、私にとってありがたいです。

クロナッツ狂想曲とニューヨーカーの食事情」への4件のフィードバック

  1. nico の発言:

    東京でもある意味同じ事がいえてるかもしれませんね。
    いや、日本ではヘルシーフードよりパンケーキにクリームたっぷりとかそういった物は今でも人気なようです。

    昨日も表参道あたり行きましたがクレープなどはどこも行列でしたよ。

    栄養面は気にしないアメリカ人。
    納得できるような気がします。
    生サラダは栄養はそんなにないですものね。
    そしてこってり甘い系も人気がある。

    日本人にとっては海外での食生活は驚くことばかりかもしれませんね。
    大抵の人達は何でも食べられるのも
    日本での食に関してのクオリティは高いのかなぁと思いました。
    外食でも外れはそんなにないと思ったので、、。

    やはり日系スーパーがあるとはいえ日本食作るとなると費用はだいぶかかりますか??

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    • 日本のクレープ等のブームは、海外の影響を大きく受けていそうですよね!
      そういうカロリーが高いものも食べるけど、基本はヘルシーな和食なのが、日本人の健康につながっていると思います。

      海外では、好き嫌いだけでなく、宗教上の理由で食べられないものがある人も多く、そういう時、嫌いなものが少ない日本人は、柔軟に対応できると思います。

      ニューヨークの日系スーパーは、他州に比べて品揃えが良いですが、やはり、野菜、食材、調味料とどれもが高いので、日本で自炊するより高くつきます。でも、大戸屋25ドルの世界なので、絶対に自炊した方が安上がりです!

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  2. sumie の発言:

    おいしそうですね~
    でもそんなに甘いんですね。

    去年グランドセントラルの中のお店で小さく切ったパンに野菜がのったオープンサンドみたいなものを見つけて感激したことがあります。
    ヘルシーで珍しく小ぶりだったのでびっくりしました。こういうのを好んで食べる人がアメリカ人もいるんだなと。

    一般的にパンはガラスのケースの中に入って売ってるんですか。
    日本のべーカリーの多くはパンが棚の上に並べられて自分で選べるんですけど、ハエがとまってたり、子どもがさわったり、不衛生だなと思うんです。
    私が見た範囲のNYではガラスケースに入ったものをお店の人が取ってくれたり、袋入りだったりので衛生的だなと思いました。

    写真のベーカリー、おしゃれですね。落ち着いた色合いでいいですね。

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    • クロナッツは、日本人には甘すぎでした〜。東京にもお店ができらようですが、味は変えているのか興味深いです。

      パンは、高級パン屋さんであれば、ガラスケースに入っていて店員さんしか取れませんが、普通のところでは、プラスチックケースから自分で取ったり(ケースの扉をきちんと締めない人もいるので、衛生面は微妙です)、ケースなしで置かれています。

      写真はクロナッツで有名なドミニクアンセルベーカリーです。こちらは、実はクロナッツブーム中の数年前にネズミが出現して、衛生局によって一時営業所停止になってました😞でも、この間行った時には清潔そうでしたので、今は大丈夫のはずです!

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