お祭り好きニューヨーカーが「緑」で盛り上がる日

昨日はセントパトリックスデーのお祭りの日でした。

St. Patrick’s Dayは、毎年3月17日に当たるアイルランドの祭日です。
ニューヨークにはアイルランドからの移民が多いので(街中のバーを良くみてみると、アイルランドの国旗が掲げられています)、彼らにとっては本当の祭日ですが、お祭り好きのニューヨーカーたちは、アイルランド人でなくても、この日は大いに盛り上がります。

セントパトリックスデーと言うと、緑色のものを身につけてお酒をたくさん飲んでどんちゃん騒ぎをするイメージですが、調べてみると、興味深い背景があります。

昼間からバーへと繰り出す人たち。

今日は、知っていたらより楽しくなるセントパトリックスデーの豆知識をご紹介したいと思います。

St. Patrick’s Dayは、聖パトリックの命日です。聖パトリックは、5世紀に活躍したRomano Britain(古代ローマ帝国が、現在のイギリス南部に設置した属州の一つ)のキリスト教の宣教師。4世紀に裕福なRomano Britainの家庭に生まれたパトリックですが、自伝によると、16歳の時にアイルランドの盗賊に誘拐され、アイルランドに奴隷として連れて行かれてしまいます。そこで6年間、羊飼いとして過ごしたパトリックは、その時に「神」を発見したそうです。神はパトリックに、海岸に逃げてそこから船で母国へ帰るように指南してくれ、パトリックは母国で司教になりました。その後、再びアイルランドへ戻り、キリスト教の布教活動に努め、アイルランドの北半分の人たちがキリスト教徒になったそうです。

アイルランド人は、その後、より暮らしやすい場所を求めて、アイルランドを離れて世界中へと散らばりました。母国を懐かしんで、セントパトリックスデーのお祭りは、今では、アイルランドよりも他国でのほうが盛んなようです。

セントパトリックデーのシンボルは、三つ葉のクローバー。これは、聖パトリックが、アイルランドでの布教活動の際にキリスト教の概念を説明する際に用いたシンボルに由来するそうです。この三つ葉のクローバーから発展し、この日は、皆緑色のものを身に着けて街へと繰り出します。そして、バーでお昼から飲み明かすのです。敬虔なキリスト教徒はお酒は控えめなので、きっとこの飲み明かすという伝統は、お祭りという意味合いから、本来のアイルランド人ではない人たちが広めたのかもしれません。ニューヨークでは、5番街を封鎖して、大きなパレードも行われます。

パレード帰りと思われるおじいさん。雰囲気からして、この方は本当のアイリッシュだと思います。

皆思い思いの装い。バーの外にできた長蛇の列。

こちらのバーも大賑わい。

また、セントパトリックデーの前から、レストランにはこの日のための特別メニューが登場します。

コーンビーフとキャベツを中心とした野菜にSoda bread。

フランス系パン屋さんで見つけた緑色のエクレア。こちらは伝統的なお菓子ではなく、セントパトリックデーを盛り上げるためにお店が開発したもの。

地下鉄の駅で熱心に歌う敬虔なクリスチャン。服装や顔立ちから、かなりの信者と思います。こんなに浮世離れした人たちもいるんだ、と思いながら立ち止まって見ていたら、彼らにとってはアジア人の私が珍しいようで、ジロジロ見られました(笑)

まだまだ冬のコートが手放せないニューヨークですが、夏時間で日が長くなり、今年のセントパトリックスデーは土曜日に当たったことから、緑色のものを身に着けて街を歩いている人たちをたくさん見かけました。また、羽目を外してしまった人を見張るために、警官もいつもより多かったです。

私はあまりお酒も飲まないので、セントパトリックスデーの日にバーへ繰り出すことはありませんが、この日を迎えると、ニューヨークの春を感じます。

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