アメリカ生活を可能にするビザとその対策

少し間が空いてしまいましたが、今日は下記の過去記事の続きで、アメリカでの長期の生活を可能とするためのビザについて考えてみたいと思います。

https://whitecatinny.com/2018/01/20/ny移住を考えた時に3番目にしたいこと/

3ヶ月以内の短期旅行であれば、アメリカにはESTAの登録のみで滞在ができますが、それ以上の滞在をするために不可欠なのがビザです。
ビザには職種や滞在目的によって様々な種類がありますが、トランプ政権になってから、どのビザも取得や維持はかなり厳しくなっていますので、それなりの対策が必要です。
ビザで何か問題が生じてしまったときに被害を被るのは自分自身で、弁護士であっても助けてくれることができない状況もありますので、アメリカへの移住を考えたときに、どのようなビザが取得可能かどうかを調べたり、ビザについての基礎的な知識を持つことは不可欠です。

近所で偶然見つけたネコちゃん。カメラを向けても微動だにしない不思議な子。

私は移民法の弁護士ではないので、詳細なアドバイスはできませんが、アメリカへ自力で渡って生活したい人が取得可能なビザについて簡単にご紹介したいと思います。
・F1ビザ(学生ビザ):語学学校や大学、大学院留学の人が取得するビザです。日本で社会人経験を積んだ後の渡米の場合、日本でのキャリアがそれなりにあり、日常会話レベルの英語が話せると、なぜ今更語学学校に行くのかと、アメリカ大使館でのビザ面接で渡航目的を疑われる(不法に長期滞在するのではないかと思われる)こともありますので、きちんと説明できるように準備することが必要です(たとえ長期で滞在したいと思っていても、数ヶ月の滞在で帰国することを明確にする、語学学校へ通うのは、アメリカの大学院留学のためのTOEFLの準備であることを説明する等)。

・Jビザ(研修ビザ):アメリカで短期間(1年から1年半ぐらい)働いてみたい人が取得するビザです。あくまで、アメリカで短期間就労経験を積むためのビザですので、ビザの延長をすることはできず、ビザが切れたと同時に帰国しなければいけません。次に述べるH1Bビザ(就労ビザ)との大きな違いは、Jビザは、仕事が見つかっていなくても取得が可能という点です。そのため、日本でまずはビザを取得し、その後人材紹介会社や仲介会社に頼んで仕事を紹介してもらいます。

・H1Bビザ(就労ビザ):アメリカで最も一般的な労働ビザで、アメリカ人以外の移民が企業で働く際に保有するビザです。このビザは企業がスポンサーになる必要があるので、まずは、H1Bビザをサポートしてくれる会社を探すことが必須です。ただ、ビザのサポートには手間やお金がかかる上に、このビザは年間発行枠が決められていて、直近数年間は募集枠を応募が上回っていて抽選で選ばれた人しか取得できないため、スポンサーする企業からすると、サポートした人がビザの取得をできない可能性もあるというリスクも伴うため、ビザのサポートをしてくれる会社はかなり限られています。

・Oビザ(アーティストビザ):アメリカでは芸術家の地位は日本よりはるかに高く、様々な芸術をサポートする土壌があります。そのため、アーティストの人のために、Oビザというビザが用意されています。アーティストの定義は幅広く、音楽家、ダンサー、画家からモデル、寿司職人までもが含まれます。その一方で、実績がほとんどない自称アーティストもいるため、このビザを取得するためには、アーティストとしての活動実績を示すことが求められます。

・Eビザ(投資家ビザ):移民が増えすぎては困ると思っている一方で、経済の発展には熱心なアメリカ。お金のある人に対しては懐が深く、アメリカでの莫大な投資額が必要だったり、一定数のアメリカ人を雇用しなければいけないなど色々条件はありますが、自らアメリカで事業をする人に対しては、こうしたビザを発行しています。また、アメリカで事業展開している会社が、ある程度の経験者を日本から採用する場合にも、このビザが適用されることがあります。

ニューヨークで暮らしている日本人は、いきなりアメリカ人と結婚してグリーンカードを取得できたというラッキーなケースを除いては、多くの場合、ここでご紹介したビザのいずれかを持っています。しかし、どのビザも期限があるので、かなりの長期滞在を考えた時には、将来的にグリーンカードの取得が現実的です。ただ、こちらは、簡単なものではないので、確固たる戦略とひたむきな努力が必要となってきますので、別の機会に詳細を書いてみたいと思います。

ビザで苦労したことがない人はいないというほどに、アメリカ生活の鬼門とも言えるビザ。そんなことからビザの取得と維持には入念な対策が必要です。なぜなら、ビザに関して何らかの落ち度があった場合、アメリカに残ることができなくなってしまうからです。私はこの8年半の間に、直接的に、または間接的に、ビザをめぐる多くの事件簿を耳にする機会がありました。そんなこともあって、アメリカでの長期滞在を考えている人には、入念なビザ対策をお勧めしたいです。

それぞれのビザの注意点については、また追ってご紹介したいと思います。

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