現地在住者から見たNYのコロナ騒動

コロナ騒動、NYでは木曜日の間に患者数が跳ね上がり、思った以上の患者数となってしまい、州や市の対応が強化されています。

“shelter-in-place”(自宅からの外出制限)の導入を主張していたニューヨーク市長に対して、ニューヨーク州知事が、そこまでやる必要はないと話していたのが、3月19日のこと。ただ、既に16日の段階で、ニューヨーク市長が48時間以内になんらかの決定を発表するとshelter-in-placeを示唆する発言をしていたため、どんな外出制限かも分からない状態で、人々は食料買いだめに走りました。

州知事の発言は20日には一転。朝の記者会見で、次の決定を発表しました。

・non essentialsのビジネス(病院、薬局、スーパーなど生きていくために必要なサービスを提供しているビジネス以外の事業)に従事している社員は、22日の20時以降の出勤禁止(全員在宅勤務)。それまでの間は、全従業員の75%以上は在宅勤務。

・ヘアサロン、ネイルサロン、美容系サロンは、22日の20時以降の一切の営業停止。

いずれも期限はまだ発表されていません。

初めての事態のため、”shelter-in-place”の定義は徐々に固まりつつあり、現時点では、散歩、日用品の買い物などは大丈夫とされています。そのため、外出の完全な禁止というものではありません。

non essentialsのビジネスですが、後日、酒屋はその定義から外れる、と発表されました。つまり、酒屋は営業を続けても良いのです。お酒を生活必需品と定義づけたのはニューヨークらしいです。

レストランは、テイクアウトとデリバリーのみ営業許可が出ています。コース料理を出すような超高級レストランはテイクアウトやデリバリーはもともとやっていませんが、そうでない普通のレストランはNYではデリバリーはごくごく一般的。日々の生活が忙しくて料理しない人、そもそも料理が苦手な人が多いので、デリバリー需要が多いのです(デリバリーは自転車で行われるのが一般的。こうした配達員は日本でいうと3KにあたるようなNYでの移民の主要な職業の一つです。雨の日も雪の日もたくさんの袋を下げて自転車であちこちを走り回らないといけないので、それはそれは大変な仕事で、ブルーカラーの仕事とされています。)

テイクアウトはこんな感じで届きます。ちなみにこの袋は、テイクアウト用に全米中の多くのレストランが利用しています。

テイクアウトは、レストランによってもともとやっていたりそうでなかったりといった状況でしたが、店内での飲食の提供が無期限で禁じられてしまったため、売上の確保に必死なレストランは、最近、特別テイクアウトのメニューを作って対応しています。ただ、遠くのレストランにテイクアウトに行くのは面倒なので、デリバリーの方が需要はあるかもしれません。このコロナ騒動がきっかけで美味しそうなテイクアウトメニューを始めたレストランも色々ありますが、どこも家から簡単に行ける場所ではないので、私は近所のお気に入りスーパーで食材を仕入れては自炊をしています。

コロナ騒動では、普段ネイティブの人でも聞きなれない単語がニュースに度々登場していますが、social distancingやself quarantine (自主隔離、つまり、自宅待機)はその代表例と思います。

social distancingは、コロナ騒動でできた単語です。この言葉、今年の流行語になるぐらいに毎日あちこちで耳にします。この言葉の意味を含め、ニューヨークの状況を引き続き発信したいと思います。また、この騒動、実態は感染症の蔓延という事態かもしれませんが、私はもっと大きな流れの中でこの現象を捉え始めていて、価値観にも変化が生じています。そんなこともここで綴っていきたいと思います。

みなさま、健康第一でお過ごしください。

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