NYのロックダウンってどんな状態?

NYでは、3月22日の夜から、「いわゆる」ロックダウン生活が始まりました。

非常事態宣言下にある日本の状況は、実際に私が体験したわけでなく見聞きしただけにすぎませんが、多分ニューヨークの自宅隔離政策とはだいぶ状況が異なっているようです。そこで、今日は、ニューヨーカーの生活がどのような感じかをお届けしたいと思います。

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ニューヨーカーはこういうユーモアが大好き。このクマは、gummy bearと呼ばれる通常は指の先ぐらいの色々な色の小さなグミで知られています。

 

最近驚いたのが、何人かの人に、「ニューヨークは世界で一番危ないところと報道されている」と聞いたことです。実際にニューヨークに住んでいる私や友人たちはとても落ち着いた生活をしていて、色々な悲惨な写真や動画が報道されるのを見ては、なんだか意図的にニューヨークが危ない、という状況を作り出すためにメディアが躍起になっているようにも感じていました。最近はユーチューブなど、個人でも情報発信ができる時代で、英語のユーチューブを見ると、メディアの矛盾に関する市民レポーターの反撃など色々出てきますが、この記事では、私の近所を中心に、写真をたくさん交えながらNYの現状を紹介したいと思います。

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ある晴れた日のこと。家の中で食べるのに飽きたこのお兄さん、外でピザを楽しんでいます。

 

この記事の最初に「いわゆる」ロックダウンとあえて書きました。それは、都市機能は完全には麻痺していないからです。

essentail businessと呼ばれる人々が生活するために必須のビジネスは動いています。病院だけでなく、スーパーやNYの象徴とも言えるぐらいに街中にあるデリ、公共交通機関、ランドリー(NYでは排水管設備が悪いため、ほとんどの家庭に洗濯機がありません。高級マンションなどでないと建物内に洗濯機がないことも多いので、ランドリーは街中でたくさん見かけます。)、酒屋(ロックダウン中にお酒が買えなかったら困ると市民が騒いだため、essential businessに加わりました)、ペットの餌を売るお店や獣医さん、公共インフラを提供する会社など、essential businessに挙げられる事業は多いです。また、レストランやカフェも、テイクアウトとデリバリーのみでの販売が許されています。

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ニューヨークのランドリーはこんな感じ。古い機械で、洗濯機と乾燥機も別のため、洗濯機が終わったら乾燥機へ入れ替えないといけません。本当に面倒ですが仕方ないです。なお、このランドリー、ちょっと汚いと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、NYのランドリーの中では圧倒的に綺麗な部類に入ります。

 

そのため、厳密には「ロックダウン」ではなく、「New York State on PAUSE」(NY州の一時停止)と表現されています。

こうして書いてみると、essential business以外の人は自宅勤務を強いられていますが、生活自体は、用もなく外出できないこと、一緒に住んでいない人と会えない(家族や恋人に会いに行くこと、高齢者の家を訪れることもしないようにと州は通達を出しています)こと、essential businessも限定営業で不便なこと、外出するときにマスクをしなければならないこと(ニューヨークでは義務化されました)ぐらいでしょうか。そんなに悲劇的な生活ではありません。また、近所に病院がない限りや救急車の音を聞くことも、メディアが報じているような病院の様子を見ることもありません。

ニューヨークのsocial distancing

NYS on PAUSE以降、他人との距離を6フィート(約1.8m)以上取ることが義務付けられています。そのため、お店に並ぶ時やスーパーで買い物をする時などは、これらに留意が必要です。厳密に人数制限を行なっているスーパーもあり、距離をあけて並ばなくてはいけないことから、外に長い列ができることもしばしば。

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スーパーに入るのをsocial distancingをしながら静かに待つ人々。

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スーパーの入り口にはこのような張り紙が。そして、入り口では、店内に入るお客さんの数を見張っている店員がついています。

 

また、酒屋のように、わざわざ中に入らなくても買うものが事前に特定できるようなお店は、店内に入れる人を商品を予約した人に限っていたりもしています。

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この酒屋さんの徹底ぶりには目を見張るものがあります。予約注文した人しか受け付けず、受取りの時もこの線の中には入らないように、とのことです。

近所のカフェやレストランは、中にはお客さんを入れずに窓から商品を手渡ししたりといった状況です。

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コロナ直前にオープンしたカフェ兼レストラン。お店横のこちらの窓で注文を取り、商品を渡しています。黒板に白い張り紙がしてある商品は売り切れたもの。このお店、パンが絶品で一躍地元の人気店になり、いつ行っても行列。そして主力パンは午前中には毎日売り切れが続いています。

 

何でもオンラインへ

アップルやマイクロソフト、グーグル、フェイスブックが生まれたアメリカではオンラインビジネスがもともと進んでいましたが、これを機に輪をかけてなんでもオンラインへと移行しています。営業できないお店が自社のECサイトで物を売ったり、さらには、NYのガイドブックにもあまり紹介されていない場所を歩く数時間のツアーを運営している会社や美術館はいち早くオンラインコースを始めて、低価格、ときには無料で様々なコースを提供しています。そして、学校も一斉クローズしてオンライン授業へと移行しました。小学生の子供がいる友人たちによると、子供達は皆親のパソコンを使いながらオンラインで授業を受けて宿題の提出もしているそうです。

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私が大好きなTenement Museumは、ニューヨークの移民の歴史を知ることができる貴重な博物館ですが、YouTubeで学芸員の方が特定のテーマに沿った講義を行なっています。全て無料。

 

こうした形が続いているニューヨークのPause状態。最初の頃は州知事や市長の声を聞かずに自宅隔離を徹底できていなかったり、social distancingができていなかったりする人が相次いだため、警察の巡回も強化され、違反者には罰金(現在は1000ドル、およそ10万円まで引き上がっています。)が貸されたり、先日は公園で遊んでいた人が逮捕されたりもしたそうです。

自由奔放なアメリカ人がこうした社会のルールを守り、マスクつけている人はよほどの病人という価値観だったアメリカで、アメリカ人がマスクをつけて外出している光景を見るのはなんだか不思議な感じです。徹底しているニューヨークの状況を見ると、日本の中途半端なロックダウンで大丈夫かしら、と思ってしまいますが、感染率なども国によって大きく違いますので、その辺のコメントは控えたいと思います。ただ、日本とニューヨークではだいぶ様子が違うような気がしています。

 

 

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