忘れられた記念日が意味すること

ニューヨークで暮らす日本人はたくさんいて、皆、様々な形で渡米しています。留学や駐在、国際結婚が一般的でしょう。11年という長さは、スポーツの世界でいったら中堅どころでしょうか。ニューヨークで暮らしていくためにはビザが必要で、そのビザを維持できずに帰国するケースも多いですし、駐在員は3ー5年で入れ替わるので、ニューヨーク在住5年以上となるとなると、その数は一気に減少します。

そのような中で、試行錯誤を繰り返しながら、11年経った今でもこうしてこの街で暮らすことができていて、今では第二の故郷とまで思えるようになったのは、夢のようです。ただ、それは、誰よりも情熱があり、努力を惜しまなければ、帰国子女でもないような人でもこの街で生きていくことができることを意味しています。

ニューヨークでの生活は、色々な意味で刺激的で、そうした出来事はこのブログにも綴ってきましたが、ニューヨークに数多く住む日本人の中で、私がこんなにもネタを持っているのは、私があらゆる形態の会社を見てきたからかもしれません。

ミッドタウンので建設が進む超高層ビル

この11年の間に、日系子会社、米系の中堅企業、米系の大企業、米系のスタートアップ、日系のスタートアップに所属してきたのです。転職は35歳まで、それもあまり多い転職は不利と言われる日本で、私の転職回数に驚かれる人も多いかもしれません。でも、「グリーンカード」取得という最大の目標に戦略的に取り組んできた結果、そして、グリーンカードが取れた後は自分がやりたいことを考えた動いた結果、このようなことになったのです。

日系子会社では、駐在員と現地社員の人生観から世界観、さらには待遇の違い、ニューヨークの日系現地企業の位置づけを学びました。米系の中小企業ではアメリカにも存在する社内政治の現場を見たり。そして、米系大企業では、大企業と呼ばれる会社がどのようにして回っているのか、社員の育成のためにどのようなことをしているのか、(私が勤めていた会社が日本で働いていた会社の同業他社だったため)、日本とアメリカでのあらゆる面での違いを体験することができました。アメリカでは大企業神話は崩れつつあり、勢いのあるスタートアップに入ることも選択肢の一つで、急成長を遂げているスタートアップも多くあります。コロナの中でも業績が好調なアマゾンだって昔はスタートアップだったのです。スタートアップは良い人材確保のために必死で、大企業から人材を引き抜いたりもしています。アメリカのスタートアップでは、大企業の人材をも惹きつけるどのような魅力があるのかを内部から知ることができました。そして、日系スタートアップでは、移民がアメリカでビジネスを行うとはどのようなことなのかを学んでいます。

自分では意図していたわけではありませんが、アメリカでこんなにも様々な事業形態の会社を見てきた日本人はあまりいないかもしれません。こうした色々な経験談はこのブログでも引き続き書いていきたいと思いますし、これからさらにその必要性が叫ばれる日本の「国際化」に向けて、私自身できることに取り組んでいきたいと思っています。

ブルックリンのダンボで有名なインスタ映えスポット。マンハッタンブリッジと共に。

渡米1周年は当時の語学学校の友人たちとお祝いしました。今年は記念日すら忘れていたので、特に何もしていませんが、それだけ私のニューヨークでの暮らしは特別なものではなくなっているのです。

12年目に突入したこのブログも、引き続き多くの皆さまにお楽しみいただけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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