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マンハッタンのアパートを覗いてみよう!

ニューヨークで自分が気に入った住まいを見つけるのは至難の業です。
建物が古いので日本のように良い設備は期待できないばかりか、先日の記事に書いたように、部屋の中に洗濯機を持つことですら夢のまた夢、という世界。
そんな物件ですら家賃が驚くほど高いので、家賃を払うために働いていると言っても過言ではありません。
そのため、部屋の状態が良く、家賃もほどほどという優良物件は、市場に出てあっという間になくなってしまうので、競争も過熱気味です。


高級住宅街で知られるアッパーイースト。一見古い建物ですが、高級住宅街の建物は、中は綺麗にリノベーションがされています。

物価が右肩上がりのニューヨークでは、住宅も例外ではありません。
どんなに古い物件でも、小さなマンハッタンでは供給されている物件数がそんなに多くないので、需要と供給のバランスで、需要が多かった時には、家賃もどんどん値上がりしていたのです。
毎年のように上がり続けてきた賃貸および売買市場ですが、その状況に大きな変化が起きたのが、新型コロナウイルスによるパンデミックでした。

世界中からの観光客やビジネスマンをも受け入れてきたマンハッタンが一瞬にしてゴーストタウンとなり、街から人が消えました。
富裕層は別荘地へと避難しました。また、完全にリモートワークとなったオフィスワーカーの人たちで高い家賃を払うことを避けるためにマンハッタンを一時的に離れた人もいますし、いろいろな事情でニューヨークから別の場所へと引っ越した人もいます。
市場に空き物件が増えてしまったため、大家さんは新しいテナントを見つけることに必死となり、1ヶ月のフリーレントをつけたり、不動産ブローカーの手数料を大家さん自ら負担したり、とマンハッタンではかつて見られなかったような借り手優位の状況が続きました。

物件探しで一番有名なstreeteasyというサイトの調査によると、パンデミックの間のマンハッタンの平均家賃は、サイト開設以来の底値で、リーマンショックの時よりも低い状態だったそうです。

そんなマンハッタンですが、6月半ばに市長により発表されたパンデミック終息宣言以降、人がどんどん戻ってきて、なんと、あっという間に家賃は元の水準に戻り、人気エリアの家賃はパンデミック前よりも上がっているそうです。
マンハッタンの底力には驚くばかりです。


セントラル・パークの南西に位置するコロンバスサークル。こちらの写真の背景に映るのは、セントラル・パークの南側、セントラル・パークサウスのホテルや住宅。セントラル・パークサウスはマンハッタンの中で最も家賃が高いエリアの一つで、有名人が多く住むエリアでもあります。

 

マンハッタンのアパートはどのようなつくりになっているのか興味を持っている方も多いのではないかと思います。
マンハッタンの多様なアパートを紹介している不動産ブローカーのYouTubeが面白いので、最近よく見ています。
英語の番組ですので、英語の勉強にもなると思いますが、映像だけを見ていても十分楽しめるチャンネルです。
普段なかなか見ることができない色々な広さのアパートを覗くことができる良い機会かもしれませんので、マンハッタンのアパートを覗いてみたい方、ぜひこちらのチャンネルをご覧ください。

 

 


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