ニューヨークで夢を叶える☆

ごみごみしていて、いつもせわしない街ニューヨークを好きでないという在住日本人は割と多いです。

でも、私は、夢を追いかけて切磋琢磨している人たちがうごめくこの街、そして、この街が放つエネルギーが大好きです。

 

{210C54F9-F19D-4E98-9CFC-666186BF8C71}

チェルシーのおしゃれギャラリー。

ニューヨークに渡った時の一番大きな目標は、米系の会社で仕事を得て、生活の基盤を固めることでした。その夢は、渡米後2年を経て叶えることができました。そして、プライベートでは、自分が興味があることに、自分ができる範囲で取り組んでいたところ、思ってもみなかった機会に恵まれ、私のニューヨーク生活は大きく動き出していったのです。

こうした自身の実体験から、自分が定めた目標に向かって小さな行動を積み重ねていると、それを手助けしてくれる人が現れたり、自分が思っていたタイミングで不思議と物事が動き出したりする街、それがニューヨークであると気づいたのです。

ニューヨークでは、世界中からやって来た色々な国の人たちが、日々色々なことを考え、挑戦しているので、日本にいる時には感じなかった、社会の躍動感を感じます。

 

{775F8BB1-DA75-46F2-8046-CB5902BD4DC5}

今ホットな二人。なんと靴下に!

先週は、そんなニューヨークらしさを感じずにはいられない、驚くような出来事が立て続けに起こった1週間でした。ずっと長く友人づきあいができそうな同い年の子と知り合ったり、プライベートで来年ぐらいから始動したいと思っていたプロジェクトを知人が突然提案してくれたり、地下鉄の駅で日本人のおじさんが切符を買うのをたまたま通りかかってお手伝いしたら、それがきっかけで知り合いになり、その方と今後面白そうなプロジェクトができそうな予感がしたり、ひょんなことからアメリカ人の有名ディレクターと知り合いになり5時間も語ったり。

すべて1週間に起こったとは思えない凝縮度で、ただただ驚いているのですが、ニューヨーク生活で大切なのは、日々の生活に忙殺されずに、自分がやりたいことを明確にし、そうした方向にアンテナを張ったり、日々ポジティブに暮らすことだと改めて想いました。そうしていると、不思議と誰かが背中を押してくれる、それがニューヨークという街なのです。

アメリカ人の驚くべき七変化

ニューヨークに旅行に来た日本人が感じることの一つが、街で見かけるニューヨーカーって意外と地味ではないか、と言うことだと思います。

通勤客でごった返すグランドセントラル駅やオフィス街のミッドタウンを早朝に歩いてみても、目を奪われるようなおしゃれな人はほとんど見当たりません。

その一方で、話題のレストランやカフェ、ホテルに行くと、ドラマや映画のような光景が広がっていたりもします。

 

このギャップはどこから生まれてくるのでしょうか。(この記事はシリーズ化しているので、前回の記事がまだの方は、こちらからどうぞ。)

 

ニューヨーカーは、TPOに合わせて、装いを180度変えているのです。

同じ人でも、朝の出勤途中、職場、平日夜の女友達とのごはん、週末のデート、クラブやバーに行く時とで、全く違う人のように七変化しています。

 

{7B61C31B-2A12-45A2-802A-6EE019512CD2}

今流行りのNOMADにある有名ホテルから颯爽と現れた美しい女性二人。

以前、こちらのブログでも書いたことがあるのですが、通勤中に歩きにくいハイヒールを履き、社内で履きやすいサンダルに履き替える日本のOLさんと真逆で、ニューヨークの女性は、通勤ではぺったんこの靴で歩き(トリーバーチのフラットシューズが流行るのも納得です。)、会社に着くと、かばんに忍ばせていたヒールに履き替えます。ニューヨークでは、職場では「仕事のできる女性」というイメージを植えるために、ミニスカートにハイヒール、逆に、誰に見せる必要もない通勤中は歩きやすい靴を履くのです。

これについては、以前アメリカ人の男性の同僚が、”You want to impress others by your heels at work, but you don’t have to outside of work.”と断言していました。

 

週末の夜になると、きれいにセットした髪の毛に、通常友人と会う時には着ないような華やかなワンピースにピンヒールでタクシーを探している女性たちを見かけることがあるでしょう。彼女たちは、間違いなく夜ご飯の後クラブへ向かうところなのです。

そんな人たちを見たことないと思われるかもしれませんが、マンハッタンの街はぼこぼこしていてピンヒールには最も不向きである上に、ホームレスも含めて色々な人が乗っている地下鉄でそんなに着飾っていたら浮いてしまう等様々な理由で、そうした彼女たちが着飾っている時の移動はタクシーかUBERです。そのため、普通に街を歩いていたり、電車に乗っていても、そうした人たちに出会うことはないでしょう。

 

{D4FC9E23-3584-4D4F-9B40-10000CA8DBA0}

バスを待つユダヤ人の男性。ユダヤ教徒の中でもオーソドックスと呼ばれるグループに属する男性は皆このような格好で街を歩いています。こうした男性たちが集合で歩いていると少し威圧感があったりします。

{3A771A1C-3D21-4054-8A50-4CD957AB85E8}

スイスからの観光客でしょうか。こんな可愛いらしい格好で五番街を歩いていた親子。同じ街と思えないぐらいに人々の装いは異なります。

日本人でも、それぞれの場面に応じて服装を変えていると思いますが、それでも、一定の枠の中に収まっているように感じます。日本人の変化とは比べ物にならないぐらいに同じ人が場面に応じて変化するのが、ここニューヨークの大きな特徴です。

どのように変化するのか、それは、どのような場面に身を置き、その場面でどういう自分を見せたい(魅せたい)かにかかっています。

自分で自分をプロデュースするのです。

日本では知られていないけれど、アメリカで知らないと損するある価値観

この夏でNY生活も丸7年になり、まだまだ知らないことはたくさんありますが、渡米当初に見えていなかった奥深い「アメリカ社会」も少しずつ分かるようになってきました。

アメリカと日本では違いはたくさんありますが、一番外から見えにくい違いとは、目では見えないもの、つまり、実際にアメリカの空気を吸い、アメリカ人と対峙しないと分からないアメリカ的価値観ではないかと思います。

{7BCC8EFD-2FE5-4D6B-BEE1-9970890138E0}

ミッドタウンの東側にどんとそびえ立つ国連。明日からはここで国連総会が開幕します。チェルシーでの爆発物騒ぎの翌日と総会前日で物々しい様子。

今日は、日本では聞いたことがなかったけれど、アメリカで重んじられているある価値観についてご紹介したいと思います。実は、こうした価値観が存在することを、私自身がはっきり認識するようになったのは、ここ1、2年のことかもしれません。気付くまでに、意外と時間がかかっています。

それは、アメリカ人にとってはごく当たり前のことで、どこかの教科書に載っているわけではないので、誰かから習うことはなく、また、アメリカに長く暮らしていないとなかなか気づかないので、日本人の方でこうしたことを声に出して言っている人があまり多くないからです。

私は、自分の身の回りに起こったいくつかの出来事を掘り下げていったときに、ある共通点があることに気づき、そこから考察を深めていきました。

その価値観とは、「アメリカでは自分の見せ方(魅せ方)がとても重要」ということです。自分がなりたい姿、他人にこう見られたいという姿をイメージし、そうしたイメージに沿った自分を演出するのです。

例えば、仕事の場面で、頭の回転が早いバリバリの金融マン、というイメージをクライアントに持ってもらいたいと思ったら、そのイメージ通りの自分になるのです。

一般に頭の回転が早い仕事のできる金融マンと言ってイメージが浮かぶのは、どのような人でしょうか。

引き締まった体格で、ぴしっとしたスーツに身を包み、さわやかな笑顔で、てきぱきと話をしている方ではないかと思います。

ジムに行ったり、食生活に気をつけて体型維持に努め、清潔感あるアイロンがきちんとかかったシャツを着て丁寧に磨かれた靴を履き、髪の毛は短く揃え、ひげはきれいに剃り、話した時や笑顔の時には、矯正とホワイトニングで真っ白な綺麗な歯が口元からのぞく方がいたら、とても素敵なさわやかビジネスマンではないでしょうか。

また、そんな方がてきぱきと話を進めてくれたら、頼れる金融マンと皆思うに違いありません。

逆に、とても肥えた体型で、だらしない身なりの金融マンが、自分の担当として現れたらどうでしょうか。

ここまでの話で、日本も同じではないか、と思う人も多いかもしれません。

しかし、アメリカでは、日本以上にこの点は重要で、それは、あらゆる場面に影響してくるのです。

とても面白いテーマで、書き出すととても長くなってしまうので、数回に分けて、この話題を掘り下げていきたいと思います。

{B32D5FA1-2CA2-41B6-8961-C0436F89C2F0}国連の前には大きなパトカーが。国連総会会期中は、近隣のエリアは完全に封鎖されて関係者と住人しか出入りできなくなります。国連の裏は、イーストリバー。警備がしやすいのが、広いマンハッタンの中でもこの場所に選ばれた理由でしょうか。

アメリカでリストラが行われる理由

前回の記事(こちらからどうぞ)では、先日私の会社で起こった事件についてお伝えしました。

アメリカで、リストラはなぜ起こるのでしょうか?
それは、アメリカと日本での会社の仕組みの違いにあると思います。
日本では、集団意識が強く、部署内の仕事は、その部署の人皆で行うという暗黙の了解が思います。
そのため、風邪で休んだ人の仕事や、産休や育休で休んでいる人の仕事を、残ったみんなでカバーします。
個人の仕事の境界が曖昧なため、自分の仕事は終わっているのに、上司より早くに部下が帰りにくい、という状況が生じることもあります。
また、誰の仕事と決まっているわけではないけれど、お茶出しは若い女性社員の仕事、と誰もが漠然と思っています。(これについては、過去の人気記事の一つであるアメリカにお茶出しOLはいるでしょうか?をご覧下さい。)
その一方で、アメリカでは、個人個人の職責は極めて明確です。
社員を募集する際に、ポジション名とその仕事内容が募集要項に明確に提示されていて、応募する側はその内容を承知した上で、自分の過去の職歴がそのポジションに合っていれば応募しますし、採用側も、自分たちが求めている特定のスキルや経験を持った人を探しています。
そのため、会社に入った後に、当初予定していなかった仕事を任されたりすることはありません。
さらには、会社は、採用した人材が自分たちが求めていた人材かどうか(英語でいうと”expectations”)
という目線で社員を見ています。
こうした背景から、expectationsに満ちていない人(a person who doesn’t meet expectations)は、リストラの対象となってしまうのです。
ここでは、日本では評価されがちな「頑張っているかどうか」ということはあまり関係ありません。頑張っていても、会社が求める仕事ぶりをしていなければ意味がないのです。
一生懸命働くというのはあくまで当然のことであり、自分の職位で「期待されている」仕事をしているか、ということが重要なのです。
リストラのない文化である日本の感覚からすると、リストラのあるアメリカで働くのは恐ろしい、と捉えられがちかもしれませんが、アメリカ社会の考え方が分かると、日々リストラを心配する必要もないですし、個人個人が与えられた仕事をきちんと遂行する、という点で、私は極めてフェアーだと思います。
{11A9A019-24D8-4FFE-B222-83C70E8381A8}

気持ちの良い気候の夏の終わりのニューヨーク、パレスホテル前。

リストラもあるアメリカで働くということ

先日、私の会社でリストラが行われ、同じ部署にいた同僚が何人か突然会社を去ることとなりました。

一緒に仕事をしたり、顔見知りだった同僚が、ある日を境に出社しなくなってしまうこの冷たい現実を、私は渡米後に何度か見てきました。
{91F7CA6B-9014-4347-A95D-73340E0FC3C7}

ハドソン川を望むマンハッタンの夏の終わりの夕暮れ。

アメリカ人にとってもリストラは一大事ですが、アメリカでビザの身で暮らす日本人にとっては、グリーンカードがない限り、可及的すみやかに次の仕事が見つからないと、アメリカにいられなくなってしまうので、アメリカ人以上に人生を左右する一大事です。
どんなに生産性の低い社員でも会社が守ってくれる日本社会を基準にすると、リストラがある世界なんてありえないし、そんなところで働きたくない、と感じる日本人も多いかもしれませんが、本当にアメリカ社会で働くのは大変なのでしょうか。
まず一つ大きな前提として言えるのは、こうしたアメリカの社会の仕組みは、アメリカに限ったことではなく、世界を見渡すと、逆に、窓際族のような言葉まで存在してしまう日本社会のほうが極めて特殊です。
アメリカで行われるリストラは、個人のパフォーマンスが低いことによるもの、また、社内で人余りが生じているための人員整理が考えられます。
後者は、例えば、リーマンショックで会社が多くの仕事を失ってしまった場合、残った仕事量に対して必然的に既存の社員の人数が多くなってしまい、人がだぶついているので、適切人数まで調整するというものです。
リーマンショックのような大きな事態でなくても、多めに採用してしまい、直近で人余りが生じてしまう、ということもあります。
結局のところ、理由は前者であれ後者であれ、パフォーマンスが低い人からリストラの対象になってしまいます。
日本であれば、たとえ人余りが生じていても、一人一人の仕事量を少しずつ減らして、既存の仕事を全員で分けるということになると思いますが、アメリカでは、あくまで一人一人の仕事量はもともと決まった量であることに変わりなく、その分人が多いために仕事が振られにくいパフォーマンスの低い人が、人員整理の対象となってしまうのです。
アメリカでは、なぜ日本的考え方をしないのでしょうか。そして、リストラがごく普通にあるアメリカで働くのは、本当に大変なのでしょうか。
次回はこの辺を掘り下げていきたいと思います。