佐藤可士和さん、NYでiconic brandingを語る

先日、日本で売れに売れているクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが、NYで講演会を行いました。

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自身の事務所名の由来を語る佐藤さん。

佐藤さんと言えば、ユニクロを始めとする数々の有名企業のロゴの生みの親として知られていますが、そんな佐藤さんが今回講演に選んだテーマは、”Iconic Branding”について。企業が目指している姿やイメージをロゴという形に落とし込み、外に発信していくというお仕事。 

佐藤さんの仕事は、ロゴの制作にとどまらず、ロゴを通して、企業イメージを発信したり、企業価値を高めていくことも含み、それが、iconic brandingという表現へと繋がっています。

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佐藤さんの手で、こんなにたくさんの有名ロゴが生まれています。

ユニクロ、ツタヤのTポイント、楽天、セブン&アイホールディングス等、ロゴを見ただけで誰もが会社名も言えるような日本の有名企業のロゴを多数手がけてきた佐藤さんが考える、企業のブランディングは、相手にとって何が一番重要かを考えることだそうです。

そのため、企業から依頼を受けたら、自分のインスピレーションでいきなりデザインを始めるのではなく、相手との深いコミュニケーションを通して相手のニーズを把握し、時には歴史や実地調査も含めた下調べも行うそうです。

そのため、佐藤さんが手がけたロゴには、どれも必ずストーリーがあるのです。

 

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アイコニックブランディングの特徴とは・・・。

例えば、ユニクロの場合、ちょうどユニクロが海外展開をしようとしていた矢先にロゴの仕事が来たそうです。そこで、日本語には、漢字、ひらがな、カタカナがあることを考え、海外のものにはカタカナが使われるので、海外へと通じる企業というメッセージを込めて、あえて英語とカタカナの2つのロゴを作ったそうです。

 

海外での評価も高い佐藤さんの講演を楽しみに、会場は8割型日本人以外の人で埋まったのですが、常に物事の本質をつかもうとすれば、無理に奇抜にしようと思わなくても、新しいアイディアは生まれてくるというお話や、人は新しいものが好きなので、常に新しいことに挑戦することを忘れない、という佐藤さんのモットーも生で聞くことができました。

 

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歌舞伎役者さんたちのポップなロゴ。

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最後は質疑応答。

これだけ新しいロゴを数々世に送り出しているのはさることながら、ニューヨークの聴衆を前にして、堂々と英語でプレゼンをされていた佐藤さんを見て、世界を見据えて仕事をされている意識の高さを感じました。 

そして、講演会後の懇親会では、佐藤さんから直筆のサインをもらい、佐藤さんとファッション誌にも度々登場されている奥様も間近で見ることができ、大満足の講演会でした。

 

わくわくするスーパー・Fairwayの魅力 第3弾

今回は、ニューヨーク発の人気スーパー、Fairwayの潜入レポート第3弾です。

 

第1弾では、Fairwayの紹介と独自の陳列方法について紹介しました。

そして、第2弾では、Fairwayが誇る豊富な商品のラインアップについて書いてみました。

今回の第3弾では、私が面白いと感じたFairwayのエンターテイメント感溢れるレイアウトについて綴ってみたいと思います。

 

Fairwayでは、お肉、お魚、お惣菜等、各コーナーの表示が分かりやすいだけでなく、お客さんの購買意欲を高めるような楽しい陳列がなされています。

 

入り口近くに並ぶ野菜や果物コーナーを通り抜けて奥へ行くと現れたのが、ベーカリー。アメリカのスーパーは、お店でパンを焼いているケースは少なく、既にパッケージに入ったパンが売られていることが多いですが、Fairwayはきちんと店舗で焼いたパンも売っていました。

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アメリカのパンはどれも巨大。なかなか食べきれないような大きさです。

そして、パンのコーナーを通り過ぎると、コーヒーの良い香りが。

原産地も様々。そして豆の種類ごとにこうした独自の樽に入って陳列しているので、色々なコーヒーの香ばしい香りが漂っていました。

つい色々なコーヒー豆を試してみたくなるような可愛い陳列です。

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この種類の豊富さは圧巻です。
その横は、お魚売り場。スーパーによっては、お魚は、パックに詰めて売っているだけ、というケースも多いですが、ここFairwayでは、敷き詰めた氷の上にお魚が並んでいました。

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新鮮に見えるだけでなく、好きな分量を買えるのも魅力的です。
そして、お次はお肉のコーナー。

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Dry-agedの牛肉は特別なケース内に。

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こちらの牛肉はどうやって食べるのでしょうか。大きな水槽に入っていました。

日本でお肉と言えば、牛、豚、鶏がメインだと思います。アメリカでは、それに加えて七面鳥(Turkey)も売られています。turkeyはぱさぱさしていてもともとお肉自体の旨味もあまりないので、アメリカ人でも食べるのはthanksgivingの時だけ、という人も多いようです。しかし、多様な人種、価値観の人が暮らすアメリカでは、食生活も多様化していて、turkeyはどのスーパーでも必ず売っています。

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turkeyだけでもこんなに種類が豊富です。
そして、アメリカ、特にニューヨークのスーパーで欠かせないのが、ユダヤ教徒の人のためのkosher(コーシャー)のコーナー。

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加工までの段階が違うだけなので、普通のお肉と見た目は変わりませんが、よく見るとkosher認定機関のマークが付いています。

このブログでも度々ご紹介していますが(過去記事はこちらからどうぞ)、敬虔なユダヤ教徒の人たちは、コーシャーの認定がされた食べ物しか絶対に口にしません。コーシャーのルールは奥が深く、例えば、お肉であれば、動物を苦しめて殺したお肉は食べてはいけないので、狩猟で銃や弓を使って捕獲するのではなく、罠をしかけて捕まえた動物のお肉でないといけません。そして、ユダヤ教徒の人たちは、コーシャーの認定を与えることができる正式な機関のお墨付きのマークがついた商品しか食べないため、アメリカのどのスーパーにも、このKosherのコーナーがあります。

 

Fairwayのレポート、まだまだ続きます。

 

 

 

遊び心満載☆Fairway潜入レポ 第2弾

今日も前回に続き(前回の記事はこちらからどうぞ)、ニューヨーク発の老舗人気スーパー、Fairwayの潜入レポートです。

 

人気のスーパーとはずいぶん前から聞いていたものの、なかなか機会がなく、今回初めて行ったのですが、他のスーパーとは違う工夫があちこちにあり、みんなに愛されているスーパーというのが納得です。

 

前回の記事にも書きましたが、私が考えるFairwayの魅力は、

・工夫された陳列方法

・品数の豊富さ

・エンターテイメント感溢れるレイアウト

です。

 

前回はFairway独特の陳列方法について書きましたので、今回は2つ目の魅力についてご紹介したいと思います。

 

アメリカでは、消費者の好みが多様化しているからか、例えばりんご一つとっても、Honey crisp, Gala, Macintosh, Fuji(Fujiは日本のりんごです!)と1つのスーパーでいくつもの異なる種類の商品を扱っています。

 

Fairwayがすごいのは、あらゆる商品について、こうした豊富な品揃えが実現されているのです。

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こちらはジュースコーナー。最近ニューヨークではデトックスをキーワードに、フレッシュジュースのお店が増えています。こちらには、そうした身体の中からきれいになれるジュースが並んでいました。写真に写っているのはごく一部ですが、選択肢の多さに驚きました。

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こちらに写っているのは、全てヨーグルト。カロリーを抑えたものからギリシアヨーグルトまで、あらゆる味付けの商品が並んでいました。

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そして、オレンジジュースの種類もこんなに豊富です。アメリカ人はオレンジジュースが好きなのか、カフェやデリでは、その日にオレンジを絞って作ったsqueezed orange juiceがよく売られています。こちらには、果肉入りから(with pulp)から果肉なしまで色々な銘柄が陳列されていました。

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牛乳の種類もこんなに豊富。私は昔から牛乳はそのままでは飲めず、紅茶やコーヒーもいつもミルクもお砂糖も抜きですが、こちらでは、牛乳というと、アーモンドミルクやソイミルクといった選択肢が必ずあります。

こんなに選択肢があると迷ってしまいそうですが、嗜好が多様化したアメリカでは、こうしたたくさんのチョイスがあることが重要なのかもしれません。

 

 

NYの人気スーパー、Fairway潜入レポート

旅行中の短い間にはあまり立ち寄る機会がないかもしれませんが、その国の日常がよく分かるのは、スーパーマーケットだと思います。

売られている品物、値段、お客さんの格好等を観察してみると、その国の暮らしぶりが見えてくる気がします。

 

ニューヨークには、Whole Foods、Trader’s Joeをはじめとして、いくつかの有名スーパーがしのぎを削っていますが、今日は、読者の方からのリクエストで、固定ファンが多いことで知られるFairwayの潜入レポートを書いてみたいと思います。

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ついに来ました、Fairway!

Fairwayの歴史は古く、なんと1930年に、ここニューヨークで創業しました。第一号店は、アッパーウエストサイドの74丁目とブロードウェイに位置し、当時から変わらず同じ場所で営業をしています。ニューヨークの街をそっと見守ってきたと思うと不思議な感じがします。 

私の行動圏内にはなぜかFairwayの店舗がなく、今まで行く機会がなかったのですが、今回初めて足を踏み入れて、Fairwayがこんなにも長い間、時代の変化の波に揉まれながらも、ニューヨーカーに愛されている理由が分かりました。

他のアメリカのスーパーと比べてFairwayが特に優れているのは、

・工夫された陳列方法

・品数の豊富さ

・エンターテイメント感溢れるレイアウト

だと思います。

 

まず面白いと思ったのは、普通のスーパーでは全然違うエリアで売られているものでも、例えば、下の写真のように、関連性があるものをまとめて同じ場所で売っていることです。

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トマト、バジル、モッツァレラチーズ、オリーブオイルが1箇所にまとめて売られていました。

こうした陳列により、これらの3商品を一度に書い、トマトとモッツァレラチーズの薄切りにバジルを載せてオリーブオイルをかけてサラダにするお客さんが多いでしょう。これらの商品を別々のコーナーで売っているよりも多くの売上が見込めそうですし、思わず立ち止まって見てしまうほど、美味しそうな陳列でした。

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こちらも同じような事例で、サラダとドレッシングをあえて同じエリアで販売しています。
次回以降では、残り2つの魅力についてもご紹介したいと思います。

 

 

アメリカで人と目が合ったらどうする?

日本に帰国するたびに、街行く人々が、表情に乏しいことをひしひしと感じます。

知らない人と目が合っても、特に何事もなかったかのように通り過ぎるのが日本での暗黙の了解ではないかと思います。

 

それに対して、アメリカでは、どんなに遠いところでも、知らない人と目があったら、にっこり微笑むことがルールとなっています。

 

街ですれ違った時、店員さんと目が合った時、スタバで他のお客さんと目が合った時、帰宅時にドアマンと目が合った時等々、ふと他人と目が合う場面は様々ありますが、そんな時、必ず相手はにっこりと微笑んでくれます。それに対しては、にっこりと微笑み返すのがマナー。

 

たとえ面識がない人で、言葉に出して挨拶を交わすような関係ではないとしても、目が合った時、知らないふりをするのではなく、こうして相手が笑顔を見せてくれるのは、とても良い風習だと思います。

 

割と最近まで知らなかったのですが、男性は他の男性に対して微笑むことはないようで、この法則は、男性→女性、女性→女性の場合にのみ成立しているようです。

 

先日も、ホテルの広いロビーで朝食のテーブルを探していた時、15メートルは離れているであろう遠くの席できちっとしたスーツに身を包んだアメリカ人男性がパソコンからふと目線を上げた瞬間に目が合いました。相手の顔がかろうじて見えるぐらいという遠い距離だったものの、そんな時でも相手が微笑んでくれたのには少し驚きました。それぐらいこの微笑みの文化は浸透しているのです。

 

相手が微笑んでくれたのに無表情でいるのは失礼ですので、微笑んでもらったら、必ず微笑み返しましょう。

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出張中の朝ごはん。アメリカの朝食は油っこいものや糖分の高いものが多いですが、色々工夫して、ヘルシーな食事を心がけています。

この微笑みは欧米独特の文化だと思っていたのですが、ヨーロッパを旅行したときには、こうした場面に出会うことはありませんでしたので、どうやらアメリカほど他国では広まっていないようです。 

こうした良い文化がもっと広まったら良いと思います。

ただし、ニューヨークのような大都市には、観光客の方を狙った悪い人も中にはいますので、微笑むだけで終わらず、その後話しかけてきたりするような人がいたら、それは確実に何かがおかしいですので、近寄らないようにすることが大切です。