暖冬と思っていたニューヨークですが、ここ数日めっきり冷え込んで、氷点下の日が続いています。そんな中、熱く盛り上がっていた毎年恒例のニューヨークファッションウィークが、先日閉会しました。
年に2回、2月と9月に開かれるファッションウィークは、一流ファッションブランドが揃うニューヨークでの一大イベントで、誰もが知るセレブやモデルたちもショーを見にNY入りをします。そんなNYの象徴とも言えるイベントにいつか行ってみたいと思い続けて早10年。その機会は思わぬ形で訪れました。
仕事上でのお付き合いから始まり、ブランドオーナーでありデザイナーさんの才能に惚れ込んで親しくさせていただいているブランド、Marco Bagaさんが、ニューヨークファッションウィークのデビューを果たし、オーナーの友人としてファッションショーに呼んでいただく、という幸運に恵まれました。
Marco Bagaのオーナー、ロシア生まれでアメリカ育ちのMarinaさんは、緑色の目をした美女。サステイナブルファッション(端切れを使ったりと、地球環境に優しいものづくり)に本格的に取り組むために、大手ファッションブランドでのカバンデザイナーの仕事を辞め、独立しました。
写真右がMarinaさん。ブランド紹介の最後のデザイナー紹介場面で登場。
イタリアから仕入れた端切れの革を使って作ったカバンには、Otaru, Kamakura, Naraと、日本の地名が入った名前が付いていたりと、親日家でもあります。
他のファッションショーに行ったことがないので、比べることができませんが、色々な肌の色、髪の色、目の色、年齢のモデルさんが登場したり、さらには、トランスジェンダーのモデルさんもいたりしたのは、多様性を認めるニューヨークならではかもしれません。
普段見たこともないようなおしゃれな人たちで会場は埋め尽くされ、かっこいい男性は皆ゲイカップルだったりするのも、ニューヨークらしい光景です。
手前の男性二人は仲の良いゲイカップル。
ショーの後の歓談時間。
開場を待っているところ。極寒の中、素足に薄手のジャケット、という方も。
ニューヨークは不思議な街で、自分がどんな人生を歩むかによって、出会う人たちも変わってきます。渡米当初の10年前は、私と同じく渡米間もない友人しかいませんでしたが、今では公私ともに、周りはアメリカ人かグリーンカード保持者しかいません。アジア人が全体の1%ぐらいしかいなかったファッションウィークの会場は、独特の社交界の雰囲気が漂っていましたが、こうした場で、友人の晴れ姿に立ち会えたのは、光栄です。