あっという間に4月に入りました。まだまだ肌寒くて薄手のコートが手放せませんが、ニューヨークでも桜が花開いています。
日本では友人との会話でスーパーマーケットのことが話題にのぼることは滅多にないと思いますが、ニューヨークで暮らす人たちの間で会話にも出てくる人気のスーパーがあります。ガイドブックにもよく載っているので、ご存知の方も多いと思いますが、それは、Trader Joe's。日本人の間での通称は、トレジョ。
お店に一歩足を踏み入れると、溢れかえっているお客さんだけでなく、お店全体に溢れる活気に驚かれる人も多いかもしれません。
Trader Joe'sにはスーパーマーケットを超えた何かがあるのです。
その一つは、カラフルな店舗。楽しいポップ。おしゃれなパッケージ。
商品につけられた手書きのようなポップが目を惹きます。
また、他のスーパーよりも手頃な値段設定にもいつも驚かされます。
物価が高いことで知られるニューヨークでも、Trader Joe'sは新鮮な食品をお手頃価格で提供してくれている貴重な存在です。
公式ホームページを見ると、カリフォルニアのごく普通のスーパーとしてスタートしたようですが、オーナーの方がコンセプトを作り込んで今の形になったようです。元気なスタッフに明るい店内。そして、産地と早くに交渉して大量購入の契約を結ぶことで仕入れ価格を制限。また、他のスーパーでは慣行的に行われている商品陳列料金を一切課さないことで安価な価格での商品販売を可能に。バイヤーたちは世界中を回り、面白そうな商品を常に探してきているそうですが、Trader Joe'sに行くと、商品の回転が早く、いつも新しい商品がたくさん入荷していることに気づきます。
天井にも注目。通常の店舗とは違い、おしゃれな建築様式。
オリジナルブランドの商品も多く、新商品を楽しみにしているお客さんもたくさんいます。
Trader Joe'sのマークが入っているものがオリジナルブランド。アジア食材にも熱心で、今回訪問した時にはなんと海苔までオリジナルブランドとして販売していました。
そんなニューヨークでも大人気のスーパーマーケット、Trader Joe'sの新店舗が、昨年12月頭にミッドタウンイーストの59丁目にオープンしました。
その場所は、クイーンズボロブリッジというマンハッタンとお隣のクイーンズを結ぶ大きな橋の下。Bridgemarketと呼ばれる場所で、2015年まではFood Emporiumという別の大手チェーンスーパーが入居していました。その時にはNY市で最も美しいスーパーマーケットとも呼ばれていたほどの場所。1908年に建てられた見事な建築で、橋のたもとという立地をうまく利用した素晴らしい造りです。
こちらがその店舗です。橋の一部なので、重厚な造りであることが分かります。
こちらは同じ橋のワンブロック隣、より橋の中心に近づいていく部分で撮影。真っ赤なケーブルカーは、イーストリバーの上に浮かぶルーズベルトアイランドとマンハッタンを結んでいます。
昨年12月頭の開店日にはオープン前からお店の前に列ができていたそうです。
Trader Joe'sは人気スーパーとはいえ、その数は多くありません。きっとわざわざ電車に乗ってやって来た人もいることでしょう。
トートバックやハンドソープなど、雑貨も充実しているTrader Joe's。
スーパーマーケットとは思えないその活気と賑わいが、さらにお客さんを呼び込んでいることでしょう。
マンハッタン訪問時にはぜひ訪れたい場所の一つです。
こちらがクイーンズボロブリッジの全景。この橋のたもとに広がる高級住宅街、サットンプレイスから撮影してみました。
駅からも離れた静かな住宅街であるサットンプレイス。多くの有名人も居を構えていた(いる?)そうです。マリリンモンローも3番目の旦那さんとここから遠くないペントハウスに住んでいたことがあるようです。