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アメリカのシンデレラウーマンの半生

アメリカは歴史が浅い国なので、普段は表立ってそういう素振りは見せなくても、歴史の長さに裏付けされた伝統や格式あるものに憧れているアメリカ人は多いのかもしれません。私がそんな風に感じるのは、アメリカ人のイギリス王室への眼差しに特別なものを感じるからです。(残念ながら、アメリカ人から日本の皇室への憧れは全く感じません)。

世界に王室制度をもつ国はいくつもありますが、その代表格といって間違いないのが、イギリス王室だと思います。いつもコンサバでありながらおしゃれな衣装に身を包み、そしてテレビや写真からも感じとれる気品漂う雰囲気は、普通の人では出せないものだと思います。

ケイティーさん、いつ見ても美しいです。

ケイティーさん結婚のときも、アメリカのメディアが連日その様子を報道していましたが、その時以上の盛り上がりを見せているのが、アメリカ人女優、メーガン・マルケルさんのハリー王子との結婚です。メーガンは、Suitsというアメリカの人気ドラマで弁護士役を務めて一躍その名を広めました。そして、ハリー王子との婚約。アメリカ人がイギリス王室入りするということで、今回の結婚を、アメリカのメディアはさらに神聖化しています。

直近のプロフィールだけを見ると、常に順風満帆のように見えるメーガンさんですが、実はかなり長い下積み時代を乗り越えて、ここまでやってきました。白人の父親とアフリカンアメリカンの母親との間に生まれたハーフのメーガン。両親は彼女が6歳の時に離婚。映画業界にいた父親の影響で、大学を卒業後、女優の道を目指しますが、そこは茨の道でした。黒人と白人のハーフであったため、白人というには色が白すぎず、黒人というには色が黒すぎず、ということで、なかなか自分にしっくりくる配役がなく、オーディションに落ち続けていたそうです。そして、自分のアイデンティティーを探しながら、オーディションを受け続けたメーガン。小さな配役をこなしながら、生計を立てるために、フリーランスの書家としての活動もしていたそうです。

メーガンがすごいのは、自分の道を失わなかったこと。自分を信じ続け、自分がこれと思ったことに情熱を注ぎ続けたことから、生計を立てるためとは言え、書道(ここでの書道は、招待状の宛名を英語でおしゃれに書いたりする西洋風書道のことです)はプロの腕前で、有名人の結婚式の招待状の宛名書きも経験したことがあるそうです。そして、長い下積み時代を経て、人気ドラマSuitsの役を射止めました。

You tubeでいくつか見たインタビューから垣間見れるメーガンは、ハリー王子と出会う前から、メディアからの雑音に惑わされることなく、自分が必要と思うことに集中してきたことが分かります。メディアからの注目を浴びやすい女優さんとなれば簡単ではないことだと思います。さらに、ハリー王子本人から聞くまで、みんなが知っているであろうハリー王子の過去も全く知らなかったそうです(同時にハリー王子もメーガンのことを全く知らなかったそうです)。私たち日本人でも皆知っているであろうハリー王子の生い立ちを全然知らなかったなんてことがあるのかと驚いてしまいますが、メーガンとハリー王子が出会うきっかけとなった二人のデートをセットアップした友人に、ハリー王子に会う前にメーガンは、「ハリーって優しい人?」とだけ聞いたそうです。

ハリー王子と5月に結婚式を挙げることになっているメーガンは、女優からの引退を表明し、今後は、人道活動等に力を入れていくそうです。女優時代にも国連の活動に積極的に参加していたメーガンにとって、新たな人生のチャプターの幕開けです。

長い下積み時代、そしてプライベートでは離婚も経験したメーガン。数々の試練をを乗り越えながら、自分が望むことに集中して幸せを自分で掴んできたメーガンの言葉には重みがあり、過去のインタビューを聞いていると、その力強いメッセージに、だからこそメーガンは生き生きと輝いているのだと思いました。

<おすすめのインタビュー>
BBCによるハリー王子とメーガンのインタビュー

2016年に行われたアトランタでの女性向けイベントでのインタビュー

メーガンの英語ははっきりしていて聞き取りやすいので、英語の勉強にも良いと思います!


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