アメリカ生活が長くなっても意外とできないのが、アメリカ人の同姓の友達です。
渡米当初は語学学校に行っていたので、ネイティブでない子達とは、男女を問わず、すぐに友達になりました。その中には、同じアジアの血が流れているので息が合いやすい韓国人や中国人もいましたが、中には、世界地図でしか見たことがないようなカザフスタンやウクライナといった国の子達もいました。
英語が少し上達すれば、ネイティブの友達ともできるかな、と思っていましたが、なかなか難しいです。なぜかというと、語学の問題だけではなく、まず共通の話題がなかなかないのです。アメリカ人の中で日本の話に興味がある人たちはごく一握りですし、私自身、アメリカのドラマや映画、音楽にも詳しくないです。
アメリカにいながら日本人とばかり集って生きていくことも可能ですが、せっかくアメリカに住んでいるのであれば、アメリカ人とも触れ合う生活をしないと、本当のアメリカは見えて来ないですし、アメリカ生活の楽しみの重要な一部分が欠落してしまい、とてももったいないと思います。
そこで今日は、私の実体験を交えながら、アメリカ人の同姓の友達を作る方法をご紹介したいと思います。
仕事を通じて接近
一番の近道は、一緒に仕事をした子と仲良くなることです。アメリカはオンとオフがはっきりしていて、ある程度仲良くならない限り、仕事の後に一緒にごはんに行くことはありません。
しかし、ランチタイムを一緒に過ごすことは多々あると思いますので、そういう時に少しずつ話をしてお互いのことを知り合う、ということが、仲良くなる第一歩です。どういう経緯で今の会社に入社したか(アメリカは中途採用も多いので、前職について聞いたり、大学時代に取り組んでいたことについて聞いても良いと思います。)や週末何をしたか(日本では相手が話さない限りあまり周りの人にこうしたことは聞かないかもしれませんが、アメリカでは積極的に聞いてOKです。)、ペットや旅行の話といった身近な話題から入っていくのが自然でしょう。
そして仲良くなる重要なポイントは、仕事上の信頼関係を築くことです。そもそも職場の人と飲みに行く文化がないアメリカで、相手が仕事外でも一緒に時間を過ごしたいと思う人と考えた時に、仕事がいい加減だったり、仕事ができない人は入ってこないでしょう。そのため、お互いに仕事で協力し合って持ちつ持たれつのバランスの良い関係が構築できていることが重要です。
日本のガイドブックにも載っているアッパーイーストの人気ベジタリアンレストラン。このインド料理のプレートは、なんと完全ベジタリアン。
共通の趣味友達
仕事以外では、日本人同士でもそうだと思いますが、アメリカ人の場合、共通の趣味があると友達になりやすいです。
先日、日本文化を紹介するあるイベントに行ったときのこと。もともと友達と行く予定だったのですが、友人たちは来れなくなってしまい、イベントの主催者の中に友人たちがいたので、とりあえず一人でふらりと行ってみたところ、会場に同じく一人で来ている子を発見。しかも、とても可愛い女の子なのです。
たまたま飲み物を待っている時に隣にいたので、"How did you know about this event?"と話しかけてみました。イベント情報が載っているアプリで見つけたようですが、なぜアメリカ人の子が日本のイベントに?と内心思っていると、彼女の方から、自身が幼ない時に家族でキューバからアメリカに逃れて来てマイアミで育ち、その時に日本人と付き合っていたことがあることを話してくれました。どうやらその人との良い思い出がたくさんあるようで、日本には行ったことがないものの、日本関連のものには顔を出しているようです。
そんなことからすっかり仲良くなり、これから一緒に日本のイベントに行く約束をしたり、携帯の番号を交換したりしました。
アメリカ人の子と1対1で話すのは、良い英語のスピーキングの練習になりますし(ヒアリングの練習は家で一人でもできますが、スピーキングは相手ありきです!)、何より、新しい価値観や考え方を知ることもできるので、とても楽しいです。
少しずつですが、2人でお出かけする仲のアメリカ人の女の子の友達ができてきたので、彼女たちがどんな話をしているのかを、追ってご紹介したいと思います。