サバンナ滞在も既にはるか前のことのように感じられるぐらい毎日があっという間の生活。最近公表された調査結果によると、アメリカで人が一番冷たい都市がニューヨーク。人が一番親切な都市がサバンナだそうです。サバンナの人がのんびりしていて親切なのはアメリカの田舎町特有の現象だと思っていたのですが、サバンナはどうやら郡を抜いているようです
そんなサバンナで出会ったゆかいな職場の仲間たちニューヨークの職場でも日本の職場では絶対に遭遇することがない驚くことは多々あって、いつかまとめてブログにアップしたいと思うのですが、そんなニューヨークでも全く見かけることのないサバンナでの珍道中です。
朝から「I love you」
今回のプロジェクトには、アトランタから参加していたメンバーもいました。そのうちの一人の男性、どうやら奥さんが相当にさみしがりやらしく、仕事中であれ朝に晩に電話をかけてきていました。特に用事があるわけでもないそんな電話に優しくつきあっているその男性。朝、仕事開始直後に電話が。「うん、うん。」と聞いていたかと思ったら、「I will see you this Friday night, OK? I love you.」と言って電話を切っていました。仕事現場で、他の人もいるのにそんなこと言っちゃうんだ!とちょっとビックリの私。一緒にいた別のメンバーが、「てっきり男性上司としゃべってるのかと思ったら、いきなりI love you.とか言うからビックリしたよ。」とすかさず突っ込んでいました
このモーニングコール、出張中その後ほぼ毎日続いていきます。
「大きな問題」
ヨーロッパ風紳士のオーラ漂うすてきな上司。そんな見かけとは裏腹に、小話とギャグが好きで、いつもひたすらしゃべり続けています。高校生の娘がハローキティーの大ファンで、ベッドカバーから何から何までキティちゃんグッズを持っているとか。日本のことはそれぐらいしか知らないのですが、私とコミュニケーションをとるために、色々日本の話を聞いてくれる良い人です。意外かもしれませんが、多民族に慣れているはずのニューヨークの職場ですら、そんな気の利いたことをしてくれる人はほとんどいません。そんな上司にサバンナで出会うとはなんとも不思議です。
ある日、仕事中に突然、「a big problem」は日本語で何というのか聞かれました。それを手元のノートにメモして、ことあるごとに使っていたのですが、ある日のメールに、「Let's discuss it before it will be 大きい問題」と書いてありました。googleで一生懸命調べて書いたのでしょうか。おちゃめでかわいいです。
「You deserve it!!」
これ、ある日の朝、そのおちゃめな上司に言われた言葉です。
この上司のさらにボスにあたる人がやってきたある日の朝。この大ボスは別のホテルに泊まっていたため、私とその上司で大ボスのホテルに車で立ち寄ってから、お客さんの先に行くことに。
本来だったら、一番下の私が車の運転をするところですが、免許がないので、おちゃめなボスが毎日運転してくれていました。こんなこと、日本だったらまず考えられないと思うのでビックリですが、そのボスは全然気にしていない様子。
大ボスをホテルに迎えに行く日の朝、いつも助手席に座っていた私は、大ボスが助手席に座るために、後部座席へ乗り込もうとしたら、おちゃめなボスに「何してるの?!」とビックリされ、逆に私がビックリ。「次のホテルで大ボスが来るから、助手席空けたんです。」と言うと、おちゃめなボスは、「えっ、なんであの人が助手席に乗るの?彼にそんな資格ないよ。You deserve it!」と言ったのです。
アメリカのレディーファースト社会はこんなところにまで浸透しているようです。不思議な気分で助手席に乗り、大ボスを迎えにホテルへ。大ボスが乗り込むなり、おちゃめなボスがこの出来事を話すと、大ボスも大爆笑。その大ボスまでもが「助手席はきみの席だよ。」と言っていました「日本では部下は後ろの席に座るんです。」と言うと、「日本にはpoliteな文化が浸透しているようだけれど、アメリカはそうではないんだよ。」と言われました。
10時半におやすみ
同じプロジェクトにいた唯一のアメリカ人の女の子。いつも笑顔で、何言ってるか分からないぐらいもごもごした話し方をするニューヨーカーと違い、きれいな英語を話すかわいらしい子です。大学を卒業してまだ2年のとっても若い子ですが、既に結婚していて服装もコンサバな感じ。敬虔なクリスチャンと聞いて納得。そういえば、南部一帯はbible beltと呼ばれ、キリスト教徒で共和党支持者が多いエリアだと大昔に地理の授業で習ったことを突然思い出しました。
なんとその子、毎日10時半には就寝しているそうです私が12時半ぐらいに寝るというと、目を丸くしてビックリしていました。ニューヨークで10時半に寝てしまう女の子はまずいないでしょう。
この子、本当にいい子で私が「thank you」というと、いつも満面の笑みで「You are SO welcome」と言ってくれます。You are welcomeは一般表現ですが、それに「SO」までつけてくれる子に初めて出会いました。
サバンナがなんでこんなにのんびりしているのか、今度私なりの考察も今度してみたいと思います