海外旅行で訪れた慣れない都市で面倒なことの一つは、電車やタクシーの勝手が分からないことではないでしょうか。
特にNYのタクシー、通称イエローキャブは、日本のように手厚いサービスとは正反対で、サービス精神は皆無のため、たとえ慣れても大変なことが多いです。
イエローキャブの乗り心地が悪いのは、こんな理由からではないかと思います。
・横柄なドライバーが多い:基本的にブスッとしたドライバーが多く、行き先を伝えても"OK"すら言わず、無言で走り出すことはしばしば。
・運転が荒い:我先にと、巧みに車線変更をして他人のレーンに入り込んでくるタクシーは多く、運転技術もあまり高くないせいか、急ブレーキをかけるドライバーも多く、乗り心地はとても悪いです。
・高額なチップ:全然良いサービスを受けているわけではありませんが、チップ社会のアメリカ、そして物価の高いニューヨークでは、タクシーの運転手さんにもそれなりのチップを払わなければいけません。私はいつも乗車代金の20%をチップとして支払っています。
・ボッタクリ:NYで暮らすようになってからは1度しかありませんが、旅行で来たときにはわざと遠回りをして値段をかさ上げしようとしたドライバーに当たってしまったことがあります。観光客に対しては、こうしたことも頻繁に起こるようです。そんな既存イエローキャブの欠点をすべて解消した画期的な会社がUberです。
一度使ったらそのサービスの良さに感動し、最近では、イエローキャブよりもUberを利用する機会がかなり増えました。
Uberの素晴らしいところは、
・ドライバーが親切:どのドライバーも挨拶をしっかりするし、行き先も事前にきちんと確認してくれるので安心です。
・運転が上手:比較的新しい車が多く、運転もなめらかで、安心して乗っていられます。
・チップ込みの料金設定+下車時の支払い不要:Uberのアプリにクレジットカードを登録しているので、自動的にクレジットカードに料金が課されます。そのため、下車時にお財布を開いたり、チップの計算をする手間はいりません。
・顔が見える関係:Uberのアプリに自分が乗った車の運転手さんの顔写真と車種が表示され、下車時には簡単なアンケート(1-5星で評価し、コメントも記載できます。)があります。乗客からの評価が悪いドライバーは解雇されてしまうそうなので、おかしなことをするドライバーはまずいません。Uberの使い方はいたって簡単で、まずはアプリをダウンロードして、クレジットカードの登録を。
乗車時には、アプリ上に出てくる地図で現在地点を指定して、「車を呼ぶ」というボタンを押すだけ。
乗車位置は、緑色のピンを地図上で動かすか、pick up locationに住所を入れて設定します。
マンハッタン内であれば、かなりの数のUberが走っているので、最大待ち時間は5分ほどです。
ドライバーが見つかると、即座にドライバーの名前、顔写真、車種とともに、ドライバーの予定到着時刻が表示されます。
行き先はドライバーに直接伝えることもできますし、Uberが来るのを待っている間に、行き先をアプリに入力することもできます。
ドライバーと会話するのが自身がなかったり、面倒という場合には、行き先を事前に入力してしまえば、会話いらずだし、不要な混乱も避けることができます。英語が通じない旅行先でタクシーに乗るのが不安であっても、Uberを呼び、行き先もUberに入力してしまえば、安心して目的地まで行くことができます。
日本にもUberはあるようですが、日本のタクシーはもともとレベルが高いので、わざわざUberに乗らなくても良いかもしれません。でも、顧客サービス意識が低いNYでは、Uberは大活躍です。