ニューヨークのような大都市に住んでいると、何かとせわしなく、朝早くに仕事に行き、ちょっと残業して、帰宅途中に食材を買って、ごはんを作って食べたら1日はあっという間です。
さらに働きながら子育てをしている人の場合、それに加えて、朝晩の保育園への送り迎えと育児が加わり、てんやわんやです。
それでも、社会の中で自分の立ち位置を大切にするニューヨークのキャリアウーマンは、出産後三ヶ月で職場復帰し(アメリカでは、お給料をもらいながらとれる産休育休は合計で約三ヶ月のため、みな最速で職場復帰します。)、それでいながら、しなやかに暮らしています。
一体どうやったらそういったことが可能になるのでしょうか?
その答えは、自分でやらなくてもよいことはお金を払ってでもひとに頼み、自分でなければできんしことに時間を使う、という徹底した姿勢にあると思います。
例えば、掃除、洗濯、食材の買い出しのような単純作業はお手伝いさんに頼み、食後の食器洗いは食洗機にやってもらう(アメリカの家庭で食洗機がない家はないと言えるほどに食洗機の普及率hs高いです。)というのは、程度の差はあれ、共働きで子供もいる家庭ではごく普通です。
また、両親ともに子供のお迎えに間に合わない場合は、お迎えや習い事への送り迎えもお手伝いさんにお願いします。
また、子供がいない単身世帯や共働き世帯でも、家事を外注したり、ということは一般的です。
それ以外にも、 忙しい時に、少しでも早く家に帰れるように、地下鉄ではなくUberを利用したり。
さらには、アメリカの夫婦は、子供が小さくてもおしゃれなレストランで夫婦だけで定期的にディナーを楽しむこともあるのですが、こうしたことを可能にしてくれるのもお手伝いさんの存在によるのです。
何でも自分でやろうとせずに、自分しかできないことに自分の時間や労力を投入する、という発想は、アメリカ社会において、こうしたプライベートの場面だけでなく、仕事上でも大切な考えです。自分でこちこつ手を動かす必要のないことを、部下やさらにはインド等の外注先に頼み、自分はさらにハイレベルな作業に専念できる環境を作り出すことで、自分の中に技術や経験が蓄積され、自分の価値が高まっていくのです。
日米で比較データを見たことがないので分かりませんが、アメリカでのお手伝いさんの料金は、日本に比べて安いと思います。
プロでなくても、ベビーシッターさんとして特定の家庭と専属契約を結ぶことも可能です。
お金を出せば、資格をもった人を雇うことができるかもしれませんが、そこは予算との兼ね合いやお手伝いさんとの相性次第だと思います。
アメリカでは、生活を便利にする新しいサービスが続々と登場していますが、本当に利用者の側に立った使いやすいサービスが生き残っていく時代なのかもしれません。
猫の手も借りたいときのお役立ちサービス
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