私のニューヨーク在住歴は8年で、まだまだ日本在住歴の方がはるかに長いですが、直近8年をどっぷりとニューヨーク生活に浸っていると、不思議と私の本拠地はニューヨークで、日本はよく知っている「外国」のような感覚になります。
日本に一時帰国する度に、街のいたるところにあるコンビニの便利さに感激したり、丁寧なカスタマーサービスに驚いたり、美味しいのに手頃な値段のごはんはどうしたら可能になるのか不思議に思ったりと、まるで海外から日本にやって来た観光客のような視点から日本を見つめることが多くなりました。
でも、不思議なことに、ニューヨークに来てから、「日本」への興味、特に世界の中での日本の位置づけや、他国にはない類い稀な深い歴史と日本人独特の緻密さに裏付けられた日本独特の伝統文化に対する関心は高まりつつあります。
そんな訳で、日本の政治家たちには、世界の流れも見据えて、きちんと国の舵取りをしてほしいという思いもあり、今週末は在外選挙の投票に行って来ました。
在外選挙の投票所である日本総領事館が入居しているミッドタウンのビル。
在外選挙は、現行制度では、日本総領事館に届け出をして、在外選挙認証を受け取らないと行うことができません。来年からは、住民票を日本で抜いた時にこの手続きができるそうですが、今のところそうではないので、手続きをした人しか投票権は得られません。
また、日本の投票日までに海外の投票用紙が日本に届かなければいけないので、在外選挙の締め切りは、通常日本の投票日の1週間ほど前ととても早く、公示がされたとたんに投票に行かなければいけず、候補者を吟味する暇もありません。
現地の週間ニューヨーク生活という情報紙には、こんな記事が載っていましたが、同感です。混沌とした世の中で、各政党の政策の違いも、果たして公約をきちんと実現してくれる政治家がいるのかも分からないですが、国や国民のために働いてくれる人たちが選ばれますように。
「日本からの新聞報道では自民リードですね。希望は伸びなやんでる。党が解党していくところなくなった議員の受け皿となった立憲民主の理想は多とするけど、「希望」も含めて急こしらえの寄せ集め集団に未来の日本を託せるのかって思いを抱く有権者もいそう。で も自民が圧勝したら「好き勝手党」になっていってしまいそうでもある。40年ほど前の自民党と日本社会党の二大政党と、あとはその他、っていう構図が世の中、分 かりやすかった。」