ニューヨークは、驚くほどに時の流れが早い街です。
それは、仕事でもプライベートでも同様で、どちらもそのテンポの早さには目を見張るものがあります。
時の流れが早いことを、いつも皆あくせくしているとネガティブに捉えることもできますが、何でもどんどん物事が進んでいく、その潔さや変化の早さは、ニューヨークの良さでもあって、私はそんなニューヨークの側面も気に入っています。
観光にも人気のフラットアイアン地区。この平らな建物が目印です。
これは、ニューヨークだけの話ではありませんが、ビジネスの世界では、アメリカ人はだらだらと会議をすることはありませんし、会議が開かれる前から結論ありきで、そのために頑張って事前に根回しをして、会議は形式だけ、といったこともありません。会議の場では、建設的な議論が手際よく行われ、問題点や対応する点があれば、いつまでに誰が対処するということが決められ、会はさくっと解散します。
プライベートでも、友人と会うことになったら、ほとんどの場合、1週間以内に実現し、そこで面白い案が持ち上がったら、またたく間にその案が実行へと移されます。
先週、ある方に問い合わせのメールをしたら、数時間後にはもう返事が来て、4月末ぐらいにお願いしようと思っていたことを、翌日には対応してくれて驚いたのですが、ちょっと仕事がばたばたしているので4月末で良いかと思っていたものの、振り返ってみると、1ヶ月も待たずに早くに対応してもらって良かったと思いました。
また、今週頭には、渡米当初の語学学校のクラスメートで今は韓国へ帰国してしまった私の大切な韓国人の男友達からメッセージをもらい、急にニューヨーク出張が決まったようで、今日は久しぶりの再会を楽しみました。
1週間前には考えもしなかったことが、次々と起こっているのは、面白いです。
そんな変化が早いニューヨークでの生活に疲れてしまって日本へ本帰国する人も多いですが、私はニューヨークの流れに乗って、どんどん次のステップへと移っていくことを楽しんでいます。ニューヨークが合っていると話している私の友人や知人たちも、皆、持ち前の行動力で、久しぶりに会うと色々と新しいことに挑戦していることを聞きます。
ニューヨークを楽しむコツは、時の流れに身をまかせて、その瞬間を最大限楽しむことだと思います。頑張ってもうまくいかないことには無理に固執せず、違う方向からアプローチしてみたり、または、全く違うことに目を向けてみたり、嫌なことがあってもすぐに忘れて前へ進んでいくことが、この街では求められているような気がします。