今月11日に、私のニューヨーク生活は丸9年を迎えました。インターネットの目覚ましい発展で、今やどこにいても世界中の情報が見聞きでき、海外との距離は縮まっていると言われる時代ですが、ニューヨークに来て、様々な実体験を通じて、世界は私が思っていた以上に広いことに驚きました。渡米当初は、毎日の生活に必死で、9年後に私が何をしているかなんて想像もできませんでしたが、ニューヨークが私にもたらしてくれたものは計り知れないほどに大きいことを改めて感じています。
大好きなブルックリンブリッジ。歩いて渡ることができ、観光客だけでなく地元ニューヨーカーにも人気。
ニューヨーク旅行のガイドブックを開くと、おしゃれなカフェにレストランにニューヨーク発の洋服屋や雑貨屋さんの情報で溢れていますが、私は、ニューヨークの究極的な魅力は、ニューヨークだからこそできる「経験」だと思っています。
そのため、このブログでは、日々移り変わる流行りのお店についてはあえて触れず、私がニューヨークに住んでこそ経験したことや感じたことを、お伝えすることに努めています。
日本の社会では、社会が決めた成功のものさしのようなものがあり、「勝ち組」、「負け組」なんて言葉までありますが、ニューヨークでの人生にそんな言葉はありません。自分がやりたいことに情熱を注ぎ、日々楽しく暮らしている人こそが、一番人生を謳歌している人なのです。
日本独特の「みんなと一緒であれば大丈夫」という発想からすると、いきなり日本を飛び出してニューヨークへ行くなんて無謀なことで、ニューヨークに住みたいけれど、足踏みしてしまう人は多いかもしれません。しかし、一歩日本の外に出てみると、世界は日本の価値観で回っていることは全くありませんので、後悔ない選択をすることが大切だと私は強く思います。
ブルックリンから見た摩天楼。
ニューヨーク移住を考えた時にしたいこと、というシリーズものを書いてきましたが、過去に書いた4つのこと(こちらからご覧下さい)に続いて重要なことは、リスクをとることを恐れない勇気とガッツだと私は感じています。
ニューヨーク移住を考えている方にとって、このブログが何らかのガイドになれば、という思いをずっと持ちながら、記事を書いています。このブログが、少しでも多くの読者の方にとって生きるヒントになれば、との思いで10年目に向けて、邁進したいと思います。