つい先日まで、あまりの寒さゆえに、手袋を外して素手でカメラのシャッターを切ることすらためらわれて、ニューヨークの冬の名物と言えるクリスマスの装飾を全く紹介できませんでした。しかし、ここ数日気温が上昇し、ちょっと足をのばして、クリスマスの街並みを楽しめるようになりました。
人種のるつぼと言われ、多種多様な宗教の人が混在するニューヨークでは、普段特定の宗教の行事を意識することはあまりありませんが、やはりクリスマスは一大イベント。どのマンション、商業ビルの入り口にも空高くそびえるクリスマスツリーが飾られ、路上では救世軍がクリスマスの歌を歌いながらベルをならすという光景は、thanksgiving明けから一ヶ月ほど続き、街全体の華やかさは、この時期最高潮に達します。
今日はそんなクリスマスに華やぐニューヨークの街並みをクリスマスの期間にぜひ訪れたい場所とともに、ご紹介したいと思います。
1. ロックフェラーセンターのクリスマスツリー
定番中の定番。ニューヨーク中にあるクリスマスツリーの中で最も大きく、そして美しく、ニューヨークの象徴ともいえるツリー。毎年12月あたまに行われる点灯式には有名歌手らが招かれ、その模様は全米のテレビ局で放送されます。
今年のツリーの写真は、クリスマスの日までお楽しみに!
2. ブライアントパークのクリスマスイベント
ニューヨークでのクリスマスの楽しみを一度に味わえるのが、ここブライアントパーク。
アイススケートリンクを取り囲むように期間限定の出店(holiday marketと呼ばれています。)が並び、そして公園内に唯一常設のレストランもクリスマス仕様に。
ホリデーマーケットには、こうした小さな出店が立ち並んでいます。クリスマスツリーの飾りを売るお店から、手作りのアクセサリー店、手袋や帽子を扱うお店、簡単な食べ物屋さんなど、この時期にふさわしいお店が所狭しと並んでいます。
ブライアントパーク内にあるレストランもクリスマスの装飾で、ブライアントパークを盛り上げています。
ブライアントパーク東側に位置するNY公立図書館。両脇にかまえる銅像の首にもクリスマスリースがかけられています。
3. 5番街のウィンドウディスプレイ
私は全然ブランド物に興味がないので、普段5番街に行くことはほとんどないのですが、それでも毎年楽しみにしているのが、5番街のブランド店や高級デパートのウィンドウディスプレイ。各店舗がコンテストにでも参加しているかと思うほどに、毎年競い合って、趣向を凝らしたディスプレイを展示しています。精巧に作られた人形が動くだけでなく、作品にはストーリーやテーマがあり、ディスプレイを見るためだけの専用の列がお店の外に作られることも。
このクリスマスの時期は、ぜひ、ディスプレイを見ながら、5番街を散策したいです。
昔むかし、あるところにYetiという生き物がいました。
雪を降らせるというミッションを与えられたYetiは、はるばる旅をして・・・
混んでいる電車にも頑張って乗って、
ニューヨークのSaks 5th Avenueまでやって来ました。
これは、5番街を代表する高級デパートの一つ、Saks 5th Avenueのウィンドウディスプレイです。(各ウィンドウの下には物語が書かれていて、まるで動く絵本を見ているようです。上の写真の解説は、かなり簡略化してしまいましたが、だいたいこんな感じのお話です。)写真だとお見せできませんが、どのシーンでもYetiは動いていて、とてもかわいいです。今日も子供たちがウィンドウに張り付いていました。