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ピザが売れる金曜日

面白い事件があったので、今日も食べ物の話題です

私はいつもチームメンバーと会議室にこもって仕事をしているのですが、上司たちがたまに進捗状況を伺いに会議室で一緒に作業することがあります

1週間に一度やってくるある上司。お昼時になると、「みんな何食べたい?」と聞いてくれるのですが、女の子たちがヘルシーな食べ物を提案しても、「うーん。」と困った顔をして、なかなか首を立てにふってくれません。そんな上司がいつも行きたがるのがピザ屋さん。

日本ではナポリピザと呼ばれる薄くて具材も凝ったピザがありますが、NYのピザはそれとは正反対で、生地もふっくらしていて分厚く、そして具材も大雑把に 乗せられています。いかにもカロリーが高そうなので、私はプライベートではめったに食べないし、他の女の子たちも自ら進んで食べようとはしない食べ物です

でも、上司が行きたがっていそうなので、その上司がお昼にいるときには、2度ほどピザ屋さんに行きました。

そして、つい先日、その上司に「お昼何にする?」と聞かれたので、「色々提案しても、どうせピザでしょ~。」と内心思って、「xxっていうオーガニックな デリがとてもおいしいですが、でもピザがよろしいですよね?」と言ったら、その上司にビックリした顔をされましたそして、なぜかその日に限って、ピザで なくても良いよというオーラを出しています。

そして逆に私のほうがビックリあんなにピザにこだわっていたはずなのに・・・

その誤解が解けたのは、その翌日
先日も登場したおしゃれなイタリア系アメリカ人の子に、その日の夕方、「さっきの発言ってギャク?」と聞かれました。「ううん、ギャグじゃなくて本気だよー。」って言ったら、その子に「ギャクかと思った!?面白いねー。」といわれて、私はさらに

その翌朝、またその子に同じことを聞かれました。相当その子のつぼにはまったようです。
そして、やっと解けたその謎とは、なんとイースター(イエスキリストが復活した日)の前の40日間の金曜日は、カトリック教信者の人たちは、肉を食べてはいけないそうです

その上司がピザを食べたがっていたのは、いずれも金曜日。そしてそれを教えてくれた子もカトリック。そして他に一緒にいた上司もカトリック。なので、ピザやに行っても、お肉がのったピザは頼んでいなかったそうです

その子によると、肉食社会のアメリカで、お肉が入っていなくてお腹がいっぱいになる食べ物はピザが一番手ごろで、このイースター前40日の間の金曜日には、カトリックの人々はピザやさんに行くそうです

上司はピザが大好きで毎日食べたがっていたわけではなく、金曜日以外は他の食べ物も食べているようです。

といっても、彼らはとても敬虔なカトリックではなく、毎週教会に行ったりはしません。それでも、カトリックとしての伝統行事は守り、暮らしています。うっかり忘れて金曜日に肉を食べてしまう人もいるようですが、気づいてしまった以上は、罪悪感から掟を破ることはできないと聞きました。

文化の違いからくる驚きの体験は、まだまだ続きます


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