NYに住む NY発☆最新ニュース

変化するNY、その向かう先は?!

先日はマイナス15度と久しぶりの極寒となったNYですが、昨日はなんと日中は10度ぐらいまで気温が上がり、薄着の人も多かったです。
私はNYの街歩きが好きなので、一度外へ出ると、電車で数駅の場所でも歩いてしまいます。そうして街を歩いていると、色々な変化に気が付くことも多いです。

金曜日午後のワシントンスクエアパーク。暖かかったこともあってすごい人出でした。冬とは思えないほど薄着の人が多かったです。

そしてミュージシャンたちも。一番右の男性は缶のようなものを吹いていましたが、一体どんな楽器なのでしょうか。手前のお姉さん、写真では動きが表現できず残念ですが、ノリノリで踊っていました!

バレンタインデーが近いとはいえ、びっくりな髪型の女性を見かけました。周りの人たちも振り返って見ていたほど!

 

NYは常に変化する街。パンデミックの未曾有の危機も乗り越えた100年以上も続く老舗のお店がある一方で、新しいお店もどんどん登場しています。
伝統と革新が共存する場所。そして多くの人たちを惹きつけてきた街が、ここニューヨークなのです。

ただ、パンデミックを境に、そのニューヨークが以前とは大きく変わったことに気づいているニューヨーカーも多いのではないでしょうか。NY在住が長い友人と話すとそんな話になるのですが、マンハッタンの人口構成が明らかに変化しているのです。
マンハッタンは面白い場所で、エリアによってその特徴が大きく異なります。
特に日本人にも人気のウェストビレッジやSOHOは、雑誌から飛び出てきたかのようなおしゃれな人たちが普通に道を歩いていたり、カフェやレストランで食事をしているのが、かつてのニューヨークでした。

不思議なことに、パンデミックを境にそうした人たちをほとんど見ることがなくなったのです。
それはどうしてでしょうか。

マンハッタンにいるお金持ちの人たちは、もともとマンハッタンに自宅を持ちつつも、そこから東へ車で2時間ほどの海辺の高級リゾートのハンプトンや北へ2時間ほどのキャッツキルと呼ばれる避暑地に別荘を持っていて、二拠点生活を送っていました。パンデミックを機に、そうした別荘で暮らす時間をより増やした人たちも多いですし、また、冬にはフロリダへ数ヶ月の間コンドミニアムを借りて住むという生活も流行りました。フロリダは共和党が強いエリアでマスク規制も緩かったり、気候的に冬でも過ごしやすかったりといったことから、好都合だったのです。
さらに、フロリダは個人所得税が全くかからない州でもあるのです。そのため、年間の半分以上をフロリダで過ごすと節税にもなるため、パンデミックでのリモートワークの広がりと相まって、NYと時差のないフロリダへと多くのニューヨーカーが一時的に移っていきました。

パンデミックが明けた後もそうした生活を少なからず維持している人もいるようです。
ただ、それだけでは説明がつかないほどに、マンハッタンからおしゃれな人たちがごっそり消えてしまったような気がしてなりません。そうした人たちは一体どこへ行ってしまったのでしょうか。色々な角度から考察しようと試みているのですが、未だその答えは見つかりません。

皆が写真を撮っていたので私も撮ってみましたが、Leslie-Lohman Museum of ArtというLGBTの人たちに焦点を当てた美術館のようです。壁面全体がこうしたエキゾチックなガラスとなっていました。

 

そしてNYは、パンデミック終焉とともに、リーマンショック以上に落ちた家賃が今度は空前の値上がりを記録し、去年の11月にはマンハッタンの家賃の中間値は4000ドルを超えました。物価高が続くニューヨーク。また、人手不足から人件費はどんどん値上がりして、最低時給が15ドルであるもののファーストフード店のようなお店でも$20ぐらいは出さないとスタッフが集まらないというような状況が続いています。
そのため、レストランもこぞって値上げをしていると言っても過言ではありません。感覚的に、パンデミック以前と比べると、多くのお店が2、3度は値上げを行なっているのではないでしょうか。
最近は夜出かけると高いからお昼にしかお誘いが来なくなったとぼやいている友人がいましたが、確かに、ディナーに出かける機会は激減しました。

NYには随分前から日本のカフェ・レストランのHARBSが進出しています。パンデミックにより1店舗減ってしまいましたが、2店舗が健在。店内はいつも中国人で溢れていますが、この日のお客さんも9割が中国人。数軒隣のレストランは9割がアメリカ人。同じ街なのにお店によって人種構成が異なるのはNYならではかもしれません。ちなみにこのケーキ、かなり値上がりしてしまい、コーヒーと合わせて三千円ぐらいしました。。でも、こういう繊細なクリームのケーキはNYではなかなかないので、たまには行きたいです。

 

昨年後半あたりから頻繁にニュースとなっている大手テック企業のレイオフの嵐も心配です。
パンデミックの間は、パンデミック後を見据えて採用を続けていた企業も多いようですが、現在経済の先行きの見通しが不透明なことで、次々にレイオフを行なっているのです。レイオフの対象となった人たちの中には、就労ビザで働いている人も多いと聞きます。就労ビザは会社と紐づいたビザであるため、会社を解雇されてしまうと、その後2、3ヶ月位以内に別の企業へ転職しないとビザ自体が無効となってしまいます。
特にIT企業はインド人を中心に就労ビザの方が多いので、彼らにとってはアメリカに残れるかどうかといった死活問題ともなっているのです。

最近あまり勢いが感じられないニューヨークの街ですが、こういう時こそ、自分がやりたいことややるべきことに地道に取り組むべきなのかなとも思います。一体ニューヨークはどこへ向かっていくのでしょうか。一人のニューヨーカーとして、ニューヨークの街の変化をこれからも見守っていきたいと思います。

世界がどんな状況であれ安定の可愛さの愛猫(笑)!どんどん表情豊かになってきて色々な写真が撮れて楽しいです。


+14

-NYに住む, NY発☆最新ニュース

© 2024 NYに恋して☆