NYから日本を考える NYで異文化体験

外見を変えると運勢も変わる!

人は外見でなく内面が重要、とよく言います。確かに、最終的には、どんなに良い外見でも、性格が悪くては良いことはないと思いますが、初対面の人と会って真っ先に目に入る外見は、アメリカでは、日本人が思っている以上に重要です。

おしゃれなホリデーシーズンのディスプレイのフォーダム大学。(眞子さまのお相手さんが通われていることで、日本でも一躍有名になりましたが、ニューヨークではもともと有名な私立大学です。)奥がキリスト誕生の場面、手前はイスラム教徒のハヌカのお祝いのロウソク。2つの異なる宗教のディスプレイが両方並んでいる点が画期的です。

ニューヨークの街を歩いていると、雑誌やテレビで見てイメージしているニューヨークとは違って、意外とおしゃれに気を使っていない人を街で多く見かけることに驚くかもしれません。日本が大好きな外国人男性の中には、どんな時にも綺麗にしている日本人女性のファッションが好きと言う人は割と多いです。
日本人女性は、通勤時にもピンヒール、会社でも人によっては何度もお化粧直しをしたりと、毎日が同じレベルでのおしゃれ度の人が多いです。

それに対して、ニューヨーカーは、メリハリのきいたおしゃれをします。
TPOに合わせて、まるで別人になるのです。


特に誰に見られても構わない朝の出勤時は平たい靴(NYの街はボコボコしていて歩きにくいので、ヒールで外を歩くことはまず考えられません。)で地味な雰囲気、会社に着いたら急いでヒールに履き替え仕事向きの顔に、さらには、お客さんとの重要なミーティングがある日は、ピシッとしたスーツに身を包みます。週末のクラブやパーティーには目一杯の露出ある服装に小さなパーティーバックで出かける一方で、映画を見に行くようなカジュアルな週末はジーンズにスニーカー。

そんなことは、以前、こちらでも記事にしました。
ここまでTPOをしっかりしている人は意外と多く、特に、仕事ができる人、会社で高い地位にいる人で、このTPOを気をつけていない人はいないと言っても過言ではないかもしれません。裏を返すと、こうしたことをきちんとできているからこそ、社内でも昇進できているのです。

そして、外見だけでなく、笑顔もとても重要です。

スマイル0円の威力という記事でも触れましたが、アメリカ人は笑顔が大好きです。先日も、会社の人事部が主催する新人採用面接のセミナーに参加し、面接官としてのポイント等を習ったのですが、その際にも、人事部は、応募者の話の内容だけでなく、「笑顔」で話しているかどうかも重要であると強調していました。これは、電話面接の際にも言えることで、相手の顔が見えないからと言って、普通の顔で話すのではなく、笑顔で話すと、声に張りが出ると言われています。

そんな文化で育っているアメリカ人なので、彼らは、要所要所で笑顔を作ることがとても上手いです。例えば、日本人であれば、仕事で初対面の人と会った時に、お互い相手の様子を探りながら静かに名刺交換をする、ということが一般的かもしれませんが、アメリカでは、必ず満面の笑顔で握手から入ります。

日本では、どんなお客さんに対しても、素晴らしいカスタマーサービスが提供されますが、ニューヨークでは、高級ブランド店のようなところには、おしゃれな服装で行かないと店員さんに全く相手にされません。適当な服装で行っても、絶対に買わないで興味本位で立ち寄っているだけ、と見做されているのかもしれません。

人は外見だけではないと言うけれど、アメリカでは、TPOに合わせた服装、良い姿勢、笑顔を身につけると、より多くの運を呼び込むことができて、運勢まで変えることができるのです。


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