2月10日金曜日、安倍首相とトランプ氏の日米首脳会談が開かれました。
日本にとっては、米国大統領との会談は、いつの時代も大きな出来事で、日本国内では大きく報道されていますが、米国にとっては、日本は数ある先進国の中の1国としてしか見られていないようで、マスコミでも、日本のように大きく報道されることはありません。
この日も、先日米国社会で暮らす移民たちを震撼させた通称Muslim banと呼ばれている特定国からの移民の入国制限に関するニュースの続報で、来週にでも、また新たな移民制限令が発動されるのではというニュースが飛び込み、日米首脳会談のニュースは、ほんの少し報道されるのみとなりました。
ニューヨークでも、私の中では、冬と言えばみかん。アメリカのスーパーでは葉っぱも付いた新鮮な状態で売られています。
トランプ氏と日本関連の話題では、トランプ氏当選直後にNYのトランプタワーでの会見に成功し、総額500億ドルもの米国への投資を約束したソフトバンクの孫さんの時の方が、大きく報道されていたように感じました。
世界各国がトランプ氏の当選に驚いて様子見という状態、そして、反トランプ派が多いメディアはトランプ氏の当選をまだ飲み込めない状態でいる時に、トランプ氏が掲げる米国雇用と米国経済の復活を、巨額の投資で協力すると、米国外から突然投資家が現れたら、それはアメリカメディアも驚くと思います。
朝のニュースでも、孫さんとトランプ氏が、トランプタワーで肩を並べる様子を大きく報道していました。ただ、残念ながらまだまだ知られていない日本企業。ワシントンの有力紙ですら、孫さんの会社のことを日本の銀行と間違えて報道していました。確かに、softbankという社名は、何も知らない人からしたら銀行のように聞こえるし、そんな巨額投資してくれると言ったら、銀行と勘違いしてしまうかもしれません(笑)
今回の安倍首相とトランプ氏の会談で、こちらで大きく報道されていたのは、会談の内容というよりも、二人が交わした固い握手。
アメリカでは握手はとても重要で、初めて会った人との挨拶や、お互い仕事上で信頼関係を確認するときには必須です。
日本人からしたら強めと思うぐらいの強さで握るのが、欧米社会でのルール。
どんなに長い握手でも数秒だと思うのですが、トランプ氏と安倍首相の握手は19秒にも及び、不気味な長い握手(アメリカメディアでは、awkwardという表現が使われていました)として報道されていました。
また、気になるのは、安倍首相は会談中日本語で、通訳が入っていたそうですが、会談後の日本メディアも含む報道陣からの質問時にはトランプ氏は確実にイアホンをつけていたそうですが、ホワイトハウスの副報道官の発表によると、安倍首相が話している最中にイアホンはつけていなかったそうです。それにも関わらず、安倍首相の話を真剣に聞いている様子で、さらに頷いていたのです!
手元資料は見ていたようですが、日本側の話を正しい形で理解してくれていることを願ってやみません。
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