年が明け、11月に控えた大統領選挙に向けて、候補者の活動やメディアでの報道が加熱してきました。
特に今回の選挙は、民主党、共和党ともに候補者たちが拮抗。オバマさんの再選が確実視されていた前回の選挙時とは大違いです。
そして明日はついに、その大統領選挙の行方を占う上で全米にとって重要な日を迎えます。そこでアメリカ中の注目を集めているのが、アイオワ州。
一体アイオワってどこ、という方も多いと思いますが、シカゴを擁するイリノイ州のすぐ西隣の州と言ったら、少しはイメージが湧くでしょうか。
アメリカ人ですら、アイオワってコーン畑しかないよね、というぐらいに、本当に何もない田舎といって間違いないこの州ですが、歴史的にアメリカの大統領選挙において重要な役割を果たしています。
アメリカの大統領選挙は私もまだ細かいところまで完全には理解していないのですが、まずは各州において選挙人を選び、その選挙人が最終的に大統領候補に投票するという流れになっています。そのため、一般国民にとっては、最終的に、自分が支持している候補者に投票してくれる選挙人を選ぶことが重要となってきます。
各州で選挙人を選ぶ投票は、2月から少しずつ始まるのですが、いつも先陣を切るのがアイオワ州。
メディアは、今までにも色々な投票結果から、誰が有利とか誰の支持率がどれだけ上昇したといったことを報道していますが、それはあくまで独自のアンケートに基づくもの。
本当の世論がどうなっているのかが一番最初にオフィシャルに分かるのが、アイオワ州でのcaucusと呼ばれる選挙人を選ぶ場なのです。
アイオワ州は田舎の州で、多様な国民から成り立っているアメリカの世論を集約しているわけではないのですが、あくまでアイオワが他州に先駆けて選挙人を選ぶことから、このアイオワでの結果がその後の残りの州での選挙人選びにも大きく影響したり、また、メディアの注目度も高いことから、ここでの結果の良し悪しがその後の選挙戦にも大きな影響を及ぼすことになります。アイオワでの結果が思わしくなく、大統領選挙から脱落する候補者も過去にはいたそうです。
民主党は、知名度や実力からヒラリーさんの独壇場かと思えば、若者の支持率を急激に伸ばし、支持率でヒラリーさんに肉薄しているのが、バーニー・サンダースさん。
なんとサンダースさん、個人献金の額や人数では、当時のオバマさんを既に超えているそうです。
4年に一度、全米中の目が、アイオワに向いています。