私が何年も前から記事が更新されるたびに読み続けている数少ないブログの主宰者は、香港在住で、ご自身で食品卸会社を経営しているコンソリーニ恵さん。
私自身は帰国子女でもなく、20代後半で渡米しているので、幼少の頃海外生活を送り、今も国際的に活躍している方の生き方や考え方にとても興味があるのですが、恵さんは、まさにそんな女性の代表格です。
高校生までイギリスで育ち、日本人としてのアイデンティティーを求めて、大学から社会人3年目まで東京暮らし。その後、当時付き合っていたアメリカ人の彼(今の旦那さん)の転勤に帯同して香港へ。現在は香港で2歳のお嬢さんの子育てをしながら、自ら食品卸会社を経営し、大阪で酒蔵の経営再建をしている旦那さんに会いに月に一度大阪へ飛ぶ二拠点生活を展開されています。なんともダイナミックな人生を謳歌している彼女のブログは、国際感覚を持った彼女独自の視点での考察がユニークで面白く、私は以前から彼女の大ファンでした。
ニューヨークの日常。地下鉄の駅で演奏に熱心な男性。
その彼女がニューヨークへ来たタイミングで、ランチをする機会に恵まれました。
お互いのブログを読み合ってきたものの、会うのは初めて。何から話しましょうか、なんていう会話から始まり、あっという間の2時間でした。その中で話題にのぼったのが、日本とニューヨークの良いところと悪いところ。ニューヨークの魅力は日々このブログでお伝えしていますので、今回は、日本(私の場合、生まれ育った東京)にあってニューヨークにないものについて書いてみたいと思います。
・半端ないきちんと感
東京の綺麗で安全な街並みに、世界中からの観光客は驚くと言われています。日本で住んでいた時には当たり前だと思っていましたが、これだけの都市整備に、どれだけの人たちの力が投入されているかは計り知れないません。1分と遅れずに公共交通機関が動いているというのは奇跡的です。(ニューヨークの地下鉄やバスには時刻表がありません。)
・物価の安さ
東京は世界的に見たら物価が高いと言われていますが、毎年じわじわと物価が上昇しているニューヨークで暮らしていると、特に東京の食費の安さと質の高さにはただただ驚嘆します。恵さんも話していたのですが、香港も物価は安くないけれど、食費を抑えようと思ったら、中華系の安いごはん屋さんに行くという選択肢があるけれど、ニューヨークではどこに行ってもそれなりの値段がしてしまいます。
・サービスの良さ
今でこそ慣れてしまいましたが、ニューヨークでは店員さんの勤務態度がとにかくひどいです。スーパー、薬局のレジ係といった仕事に就いている人たちは、勤務中でも携帯を見放題、隣の店員さんと話に夢中でお客さんを待たせることも日常茶飯事。
また、会社勤務の人たちも、職務が完全に縦割りとなっていて、自分の仕事外のことは、誰も絶対にやろうとしません。例えば、日本であれば、何かの問い合わせえをした時に、その方が分からなくても、担当の人に聞いて折り返してくれますが、ニューヨークでは、"I don't know."の一言。少し親切な人であれば、誰に聞いたら良いか教えてくれますが、検討違いの人を紹介されることもあり、たらい回しにされてしまいます。
どこに住んでも一長一短。ニューヨークにいると、ニューヨークの良さも際立ちますが、東京に来ると東京ならではの世界に驚くことばかりです。
恵さんのブログは、こちらからどうぞ。
https://meg-consolini.com
