友人は、学生時代や社会人間もない頃であれば自然とできるかもしれませんが、ある程度の年になると、それなりの努力や行動が必要かもしれません。
学生時代、友達が簡単にできたのは、学校で同じ時間や空間を共有していたことが大きいと思います。一緒に授業を受けたり、お昼を食べたり、サークル活動に打ち込んだり、テスト勉強で協力したり。こうした小さな思い出の積み重ねが、相手への信頼、そして友情へとつながっていくのでしょう。
そして、社会人になると、同じ時期に同じような気持ちで入社した同期とのつながりが強くなっていくことでしょう。
海外で、日本人以外の友達を作るのは意外と難しいのですが、それは、共通することが少ない、からだと思います。
日本人同士であれば阿吽の呼吸で通じることも、逐一説明しなければ相手には分かってもらえないし、育った環境も文化的背景も異なるために、食べ物から着る物、見てきた景色、聞いてきた音楽など全てが違いすぎて、なかなか共通の話題を見つけることも難しいのです。
そのため、面白いことに、世界中からの留学生が集まるニューヨークの語学学校でも、自然発生的にできる友達グループは、地理的グループとほぼ同じ構図となっています。
日本人であれば、韓国や中国、さらにはカザフスタン(ぎりぎりアジアとも呼べる地域)と親しくなり、ヨーロッパ、南アメリカの人たちはそれぞれの大陸の人同士で仲良くなっていました。
私は恥ずかしながら、ニューヨークに来るまで、韓国や中国のことは全く知りませんでしたが、最初に仲良くなったのは、なんとなく同じ空気感を感じるそうした日本のお隣の国からやって来た子たちばかりで、彼らとは今でも交流が続いています。
そんな私が、1年半ほど前に海外出張で訪れたロンドンで出会ったのは、マドリード出身の女の子。たまたま夕食の懇親会の席が向かいになり、自然と話が盛り上がり、あっという間に数時間が経ち、ニューヨークかマドリードでの再会を約束したのでした。
全く違う場所で生まれ育った私たちが、それぞれの母国とは異なる場所でつながったのには、見えないけれども、しっかりと誰かが結んでくれたご縁を感じずにはいられません。
私がマドリードに行った際には、マドリード1美味しいタパス料理屋さんに連れていってくれることになっているのですが、残念ながらまだ実現していません。
そんな彼女が、会社の研修制度を利用して、ニューヨークに来るかもしれない、というビッグニュースを今日メールで教えてくれました。
まだロンドンで数日間しか行動を共にしていないYちゃんですが、久しぶりに会ったら、色々話が弾みそうな予感がして、今からわくわくしています。
日本にはまだ行ったことがないようなので、日本の家庭料理もたくさん作って紹介したいと思います。
こんな素敵なお店にも案内したら喜んでくれるかもしれません。里田まいもお気に入りらしいSOHOのひろ久さん。福井仕込みの繊細な味付けです。