自国では得られない教育を求める人、英語をマスターして一家の生活水準を向上させようと必死な人、ビジネスチャンスをつかもうとする人、政情不安な母国から脱出してより良い生活環境を求める人等々、NYで暮らす移民には、みなそれぞれの人間ドラマがあります。それは、テレビドラマよりもずっとリアルで、そしてもっと生々しい本当の人間ドラマ。
何事もきちんと整っていて、平和であることが当然である国、日本に住んでいると自然と失われてしまい、日本では誰もが当然だと思っていることが「実は当然ではなく、かなり特殊である」ということは、たとえアメリカ1の大都市NYに住んでいても、そしてまだ1年にも満たない期間しかNYで暮らしていない私でも、あらゆる場面で日々実感します。
様々な国からの移民たちが日々切磋琢磨しているNY。
そしてここは、先日、AskMen.com.という会社が実施した「男性にとっても最も住みやすい都市」ランキング2010年版で、見事第一位に輝きました。
仕事、休暇日数、ナイトライフ、独身女性に対する独身男性の比率、気候等の指標を総合評価したアンケートの結果、NYは男性たちの楽園のようです。
いまだサブプライムの傷跡が色濃く残る状況の中で、昨年1位だったシカゴを引き離してNYが1位を獲得したことは、多少驚きの目で受け止められています!
しかし、世界中でいい意味でも悪い意味でも、刺激的な街として、ここNYにまさる都市はないと思います。父親の仕事の関係で同じ年に8年以上住んだことがないという友人もNYが初めてその例外になったと言っていたし、マンハッタンの郊外に位置するQueensやBrooklynに行けば、中南米、中東、東欧諸国等各国の移民たちの居住区が形成され、旅行ガイドに必ず載っているマンハッタンのチャイナタウンに勝るチャイナタウンがそうしたエリアには存在し、みんなが生きていくのに必死である姿がひしひしと伝わってきます。
男性にとって、魅力的な都市であることは間違いないでしょう。
でも、このランキングでは言及していませんが、女性にとって一番魅力的な都市がどこなのかは気になるところです。