アメリカでは、知らない人とちょっとした会話をする機会が割りと多くあります。
島国の日本では、知らない人はよそ者という意識が強いからか、面識のない人と会話をすることはおろか、どんなに顔見知りの人(例えば同じマンションの他のフロアに住む住人や会社で隣の部署の人)でも直接知っているわけではない人と、会話をすることはあまりないように思います。
しかし、NYでは、エレベーターの中や家の近くでご近所さんとちょっと話したり、ふらっと立ち寄ったお店で店員さんと話したり、といったことが、ごくごく普通の日常生活の中に組み込まれています。
ハーレムで偶然見つけたマンションの壁1面の落書き。(もはや落書きというレベルを超えています。)
では、そうした人たちとの会話の最後はどうやって結んだらよいでしょうか。英語には、そんな場面に最適な定型の挨拶表現があります。
今日は、そうした会話を締めくくる挨拶表現について書いてみたいと思います。
Have a good day (Enjoy your dayも使います。)- 朝 (良い一日を)
Have a good afternoon (Enjoy your afternoonも使います。) -お昼 (良い午後を)
Have a good night - 夜 (良い夜を)
面白いことに、上記の表現は、日本語に意訳すると、「じゃあまたね。」とか「さようなら。」となりますが、そういった時に、ネイティブの人たちは、good byeとは言いません。その代わりに使うのが、have a good xxxという表現なのです。
こうした挨拶は、見知らぬ人以外にももちろん使えて、帰社するときには、good byeの代わりにhave a good nightとなりますし、have a good nightは友人との別れ際にも使うことができます。
渡米して間もない頃に、さようなら = have a good nightということを知ったときには、軽いカルチャーショックを受けました。たとえ定型表現ではあっても、ポジティブなこうした言い回しが私は大好きで、特に朝に誰かにhave a good dayと言われると、その日は良い日のような予感すらします。アメリカに来る機会がありましたら、ぜひこうした表現にも注目してみてください。
*表紙の写真は、You'be Got Mailの映画でもお馴染みのcafe lalo。たまに訪れたくなるお店の一つです。