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自分が好きなことに貪欲に!

アメリカ人は自己主張をする人種と日本では捉えられていると思いますが、それは、見方を変えると、「自分の好きなことにどこまでも妥協しない」人種と言えるのではないかと思います。日本での交換留学や研修経験があり、日本に数えられないほど行ったことがあるルーマニア人の友人と、NYの和食屋さんにごはんを食べに行ったとき、いくつかのメニューに「店長のおすすめ」と言う特別なマークが付けられていました。ニューヨークサイズの大きなアイスティー。
「日本人はおすすめに弱いよねー。」とそれを見た友人は笑っていたのですが、確かに、米系レストランで、こうしたおすすめマークを見たことはありません。誰かが勧めたものや決められた一覧の中から何かを選ぶのが日本式であるならば、自分の好きなようにアレンジしたものを求めても不思議に思われないのがアメリカ式なのです。例えば、NYのスターバックスでのお客さんの自由ぶりに驚く日本人は多いのですが、牛乳の種類(skim milkだったり、half&halfだったり)や、カップについでもらうコーヒーの量、お砂糖の量まで事細かに注文している人はとても多いです。日本であれば、わがままで面倒くさいお客さんと捉えられると思いますが、アメリカではごく普通のことで、自分の心にどこまでも素直で貪欲なのがアメリカ流なのだと思います。私は最近家のインテリアを変えることを楽しんでいて、インターネットで小さな棚を買ったりしているのですが、こうした棚も、日本であれば規定のサイズの中から一番合うものを選ぶことが一般的なのに対して、私が利用したアメリカのサイトでは、縦横の長さや棚に入れる文字まで自由に注文することができます。アメリカでは、日常の小さなことから大きなことまで、"What do you want?"といつ聞かれても答えられる状態を保ち、自分の好みを、堂々と相手に伝えることが求められます。日本でありがちな「何でも良いです。」という回答は、自分を持っていないとみなされ、相手を困惑させてしまうことになるので、アメリカでは絶対に言わないほうが良いことは、NYでの暮らしを通して学びました。逆に、自分がこうしたい、ということは、臆することなく発言したほうが相手からの反応も良く、自分が望む結果を得ることへとつながっていくので、自分にとってもプラスです。こんなことを言ったら相手に迷惑ではないか、と日本人であれば遠慮しがちですが、アメリカ人は日本人が思っているよりはるかに積極的で、驚くようなことにまで自己主張をします。そのため、日本人がやりすぎかもと思うぐらい主張してみても、アメリカ人からしたら、全然大したことがないですし、自分が望んでいることが可能か不可能かはまずは相手に伝えないと分からないので、アメリカ生活では、自分の好みに貪欲すぎるぐらい貪欲になってみることが大切だと思います。また、日本でも、小さなところから、自分が求めていることや自分が嬉しいと思うことを増やしていく生活が実現したら、より幸せ度の高い生活が実現できるような気がしています。


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