私はNYが大好きなので、こちらへ来てからも、色々な方法でNYの情報収集を行っています。日本から持ってきた何冊かのガイドブック、NYのローカル番組、こちらの新聞等々。
それでも、まだまだ知らないことだらけです。
数ヶ月前に生粋のニューヨーカーの子に教えてもらったのが、これ。
写真をよく見ると、黒い部分が白い部分に少しはみだしていたり、重ねて売られているので、白いところに別のクッキーの生地がはりついた跡が。日本では売り物にならないかもしれない商品も、ここNYでは立派な売り物です。
一見普通のクッキーに見えますが、これは「black and white cookie」と呼ばれるNYの老舗名物スイーツです。
NYというと、カップケーキやチーズケーキを思い浮かべる人も多いと思いますが、歴史があるのは、このクッキーのほう。
今まで全く気にしたことがなかったこのクッキーですが、意識して観察してみると、街じゅういたるところで売られています。
老舗デリ、アメリカ系スーパー、パン屋、カフェ、スタバのレジの前、duane reade(NYでよく見かける薬局。日本で言うとマツモトキヨシのような存在です。薬局といっても食べ物や雑誌、文房具も売っていて、コンビニのないアメリカで、コンビニ的役割も果たしています。)
このクッキーの誕生は1946年。
Manhattan's William Greenberg Bakeryが、パンを作る際に余ったバターを使って作ったのが始まり、といわれています。このバターに少量の小麦粉を加えただけなので、クッキーのように生地は伸びず、食感もふわっとしていて、どちらかというとカップケーキに近い感じです。
こちらのカップケーキは見ただけでビックリすると思いますが、大きさは日本の1.5~2倍、甘さも2倍。そのため、このblack and white cookieは、クッキーの手軽さでカップケーキの味が楽しめる、とあるHPに紹介されていましたが、なんとこのクッキーとても大きいです。
これが伝統的なサイズなのでしょうか。普通のお店で売られているものは、直径約12センチ!
しかし、上にも書いた薬局duane readeですばらしい商品を発見。
ミニサイズのblack and white cookie。日本のクッキーと同じサイズのものが20枚ぐらい入っているパックです。
どの店舗でもお菓子売り場に必ず置いてあるので、ぜひ1度試してみてください。
街を歩いていたら、スタバ以上に遭遇率が高いのが、ここduane reade。
5分に1軒は見つけられるぐらいにいたるところにあります。24時間営業なのも便利。
なお、今まで食べたものの中では、このDuane Readeで売られているクッキーが、生地がふわっとしていて一番おいしいです。
真ん中の白黒チョコが1度に食べられるところから、ぜひ最初の1口を。
black and white cookie発祥のお店はこちら。
☆William Greenberg desserts
http://wmgreenbergdesserts.com/index.htm
Madison avenueの82ndと83rd streetの間
月~金 8am-6:30pm
土 8am-6pm
日 10am-4pm