NYに住む アメリカ生活・SOS

まずは自分でやってみる、という精神

海外生活は、言葉の壁もあるし、勝手も分からないので、留学斡旋機関にお金を払い、ビザを含めた全ての手続きをやってもらい、準備万端の状態で渡米しよう、と思う方も多いかもしれません。でも、個人的には、本当に海外の地でやっていこうと思ったら、そうした外部機関に頼らずに、自分で試行錯誤しながらやってみることが大切だと思っています。

私は、会社を辞めての渡米だったので、何より余計なお金は使いたくなかったという思いが先立ち、渡米にあたり、語学学校の申し込みや学生ビザの申請は全て自分で行いました。

いざやってみると、思っていた以上に難なくでき、節約にもなったので良かった、と思ったのですが、今思えば、日本にいる時の準備期間から、アメリカ生活は少しずつスタートしているので、こうしたことを慣れない英語でやりながら、一歩一歩進んでいく必要があるのではないかと思います。

アメリカで生活が始まれば、携帯の契約も英語で行わなければならないし、自宅に何かトラブルがあれば英語でその状況を伝えて直してもらわなければならないし、英語でコミュニケーションをとらなければ行けない状況は否が応でもやってくるので、渡米前の段階から、英語でやりとりをすることを避けてしまっていては、海外生活には溶け込めなくなってしまいそうです。

また、語学学校の申し込みのような手続きは、ネイティブでない人が行っていることは、先方も分かっているので、英語でのメールが多少拙くても気にすることはありません。先方にとっては、ビジネスの相手なので、日本のように迅速かつ丁寧ではないにしても、それなりの対応はしてくれるはずです。

観光客で賑わうロックフェラーセンター。みんなが写真をとっていたこの作品は、注目の現代アーティスト、ジェフ・クーンズのパブリックアート作品「Split-Rocker」。右半分が恐竜、左半分が木馬の頭部をイメージした不思議な作品です。5万株以上の花を植え込んだ高さ11メートルの巨大な作品です

私の周りでも、NYに根付いて働いている日本人の友人たちは皆、自分でできることは自分でやる、という精神を徹底しています。
また、そうだからこそ、この街で何年間もサバイブしているのかもしれません。

どんなものにも代行業者は存在していて、年に一度行われるグリーンカードの抽選の申し込みを代行してくれる会社まであります。

初めて応募するとき、人に頼まないほど難しいものなのかと不思議に思ったのですが、いざやってみたら、自分の名前や住所等簡単な情報の入力だけで、5分で終わるようなものでした。そんなものにお金をとるなんて、、と思いますが、頼む人もいるのでしょうか。

また、NYで典型的な仲介業は、住居探しでしょう。

不動産屋さんに頼むと、希望条件にあった物件を次々に案内してくれて、申請書類(NYのアパートは、様々な書類が必要で、少し手続きがやっかいです。)も記入してくれて、至れり尽くせりなのですが、年間家賃の15%という高い仲介手数料を払わないといけません。

不動産屋さんを一切介さず、今までの引っ越しではいつも自分で歩いて物件を探し、気に入った物件のマネジメント会社と直接話して今まで住居を確保してきたという友人がいましたが、今回引っ越しにあたり、自力で探す方法を試してみました。

NYでは、一度でも不動産屋さんに見せてもらった物件は、その不動産屋さんを介して契約をしないといけないルールになっています。

そこで、知人を介して紹介してもらった物件のオーナーに自分で電話をして物件を直接見せてもらい、奇跡的にすてきな物件に巡りあうことができました。

不動産屋さんの力を借りていないので、物件の申請書類も全部自分で記入しなくてはいけず、面倒な作業ですが、大幅な節約ができそうです。

仲介業者に頼まなくても、情報収集は必須です。

何でも自分でやるのではなく、まずは知人や友人、インターネットであらゆる情報を集めた上で、最後は自分でやるというスタンスが、この街で生きていくには必要な気がしています。


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