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世界中に広がる「キティちゃんはネコでない?!」という衝撃

昨日から、フェイスブック上で賑わっている「キティちゃんがネコでなかった!」という衝撃のニュース。

日本のニュースではあまり見かけなかったので、記事にしてみました。事の発端は、ハワイ大学の人類学者クリスティン ヤノさんが、ロスアンジェルスのJapanese American National Museumで開催を予定している「キティちゃん回顧展」の内容をサンリオの担当者に見てもらったことから始まりました。

企画内容に目を通したサンリオ担当者からの唯一の指摘が、「キティちゃんはネコでない」ということだったのです。サンリオによると、「ハローキティーはネコではありません。彼女はアニメのキャラクターで、小さな少女で、友達です。でも、ネコではありません。彼女が四足で歩いている姿は描かれたことがありません。彼女は二本足の生き物と同じように歩いたり座ったりします。彼女にはチャーミーキティーと呼ばれるネコのペットがいます。」だそうです。

キティちゃんは、海外で驚くほど人気が高く、私の友人でも、国籍を問わず、キティちゃんを知らない子はいません。こちらへ来て最初の語学学校で、隣の席のカザフスタン人の女の子は、キティちゃんがどこの国のキャラクターか知らずに、キティちゃんのノートを使っていたし、フィリピン人の友人の2,3歳の子もキティちゃんのことが大好きです。タイムズスクエアでは毎日キティちゃんの着ぐるみが歩いていて、その近くにはサンリオの公式ストアもあり、たくさんのキティちゃんグッズが売られています。

それほどの人気キャラクターなので、このニュースの衝撃は大きく、LA Newsに端を発したこのニュースは、アメリカの様々な媒体で次々に報じられ、今日はFOXニュースの夜のニュースでも取り上げられていました。

私がこのニュースを知ったのは、先日ご紹介したこのブログからです。
今見てみたところ、事後談が追加されていて、ある記者がサンリオに問い合わせたところ、「人間でない」と言ったことはなく、「擬人化したキャラクター」ということだったそうです。ミッキーはネズミではなく、擬人化したキャラクターであるのと同じことと説明を受けたそうです。

記者はこの言葉を聞いて一安心したようです。ついでに、以前から様々な憶測が飛び交っている「なぜキティちゃんには口がないの?」ということも聞いてみたそうですが、これはサンリオ関係者の間でも、人によって微妙に違う答えが返ってきたそうです。

こんなに世界的にもファンが多いキャラクターなのに、サンリオ内での公式見解が統一されていないのは不思議で、キティちゃんがネコだと言ってもサンリオが武装兵を家に送り込んできて訂正を迫ることはないから、自分が信じることを信じましょう、という言葉で、その記事は締めくくられていました。

国が違えば体格や食事、言葉や生活習慣が違うように、好みやかわいいの基準も変わってきますが、こんなにも全世界で愛されているキティちゃんは、改めてすごいと思いました。そして、今回の一件で、キティちゃんの根強い人気を再認識しました。


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