アメリカと日本での対人関係の違いの一つに「ハグ」があります。
この間、日本人男性(独身)が、年上でとても美しい日本人女性(既婚)から、飲み会でぽんっと軽い感じで肩をたたかれてすごくドキッとしたと話していたのですが、その女性は海外在住経験の長い帰国子女なので、彼女にとっては、全然普通のことだったのだと思います。
その話を聞いて思わず、「ここはアメリカなんだし、友達関係だったら、日本人同士だって挨拶代わりのハグだって全然ありだよー。」と話したら、その男性はとても驚いていました。
ブルックリンのウィリアムズバーグで見つけた壁画アート。
一言でハグといっても、いくつかの種類があって、それは、その人の出身国だったり、相手との関係性によって異なります。
ハグの実態については、過去の記事「ニューヨークで学んだハグの実態」をご覧下さい。
今日は、ハグの種類とタイミングについて考察してみたいと思います。
・アメリカ流、イタリア流のハグ(友達同士)
両手で包み込む感じのハグ。
久しぶりに会ったりしてテンションが高まっているようなときには、ハグにも力が入ります。
・アメリカ流のハグ(知人レベル)
片手で軽く包み込む感じのハグ。
・フランス流のハグ
アメリカ流の両手のハグに加えて、男性から女性に対しては、友人同士でも、男性から女性の両方の頬に軽いキス。
・ギリシア流のハグ
アメリカ流の両手のハグに加えて、男性から女性に対しては、友達同士でも、頬をちょっと触れ合わせたり、男性から女性の片方の頬に軽いキス。
こんな感じで、国によって、ハグにも色々なパターンがあるのは興味深いです。
昨日、偶然、前職の上司3人(男性)と道端でばったり出会ったのですが、その時の状況は、アメリカのハグの実態をよく表していて面白かったです。
上司A:すごく偉い人だけどフレンドリーで、私が在職中にとてもお世話になった方。ギリシア系アメリカ人。
上司B:私より少し年次が上の方。一緒に仕事した経験あり。典型的なニューヨーカー。
上司C:在職中、部署は一緒だったけれど、全く接点がなかった方。
上司Aの方は、かつてよく一緒に仕事をしていたので、「久しぶりー。元気?」とハグしてくれました。ギリシア系の方なので、頬も寄せたハグでした。(ハグは、あくまで私がその会社を退職して、今は仕事仲間でないから成立していて、どんなに親しい上司であっても、職場内でハグすることは決してありません。)
上司Bの方は、一緒に仕事をした経験はあるものの、仕事上多くの接点があったわけではないので、握手。
上司Cの方は、全然接点がなかったので、握手もなし。(元同僚だし、握手ぐらいしても良いと思いますが、ちょっと気難しいキャラクターで有名な方で、先方から握手の手を出してくれることはなかったので、握手もありませんでした。)
こうして見てみると、ハグをする場面は、あくまで仕事外に限られていて(職場でのハグは、本当に親しい友人と久しぶりに会ったときに限定)、ハグにも色々種類があって興味深いです。相手とのタイミングが重要なので、女性であれば、相手からのハグのパターンに合わせて臨機応変に対応するのが良いと思います。