アメリカで暮らす日本人はたくさんいますが、間違いなく、一番有名な方は、こんまりさんでしょう。
日本で起こったこんまりブームはだいぶ前に静まっているようですが、アメリカでは、今年頭にNetflixでこんまりの番組が放映されたことでこんまりブームが再燃しています。
また、こんまりのお片づけセミナーも好評で、多くの人たちが、こんまり公認のお片づけ講師となるために、高いセミナー費を払っているのも現状です。
つい最近、FBでかなり反響があったのが、こちらのこんまりの動画。
何度見ても大笑いしてしまう面白さです。まだ英語を勉強中で、公の場では通訳をつけて基本的に日本語を話しているこんまりさんを忠実に再現して、動画もほとんど日本語ですので、英語に抵抗ある方もぜひご覧ください。
背景が分かった方がより楽しめると思い、下記に簡単な解説をつけてみました。
0:27- As you know I have more stuff than any presidents in the first two years. Properties, Hotels, Business ties and Actual ties.
(知っていると思いますが、大統領としての最初の2年間、過去のどの大統領よりもモノを持っています。不動産、ホテル、ビジネス上の繋がり、そしてネクタイ。)
* stuffはモノの総称で、日常会話でよく使われます。
* business ties and actual tiesは、最初のtiesはコネクション、次のtiesはネクタイのことです。business tiesは、トランプ大統領が世界の国々と怪しい繋がりがたくさんあることを皮肉っていて、だからこそ、その次のtiesは、tiesとせずにactual tiesと本当のネクタイ、と表現しています。
0:58- 朝6時にツイート・・・
* トランプ大統領は、重要な発表から、個人的なつぶやきまで、どの政治家よりもTwitterを使うことで有名です。大統領であればもう少し自分のツイートの影響力を考えても良いものですが、最近のニュースでは、公務時間の多くをインターネットに費やしていることが明らかになっています。朝6時にツイートは、そんなトランプ大統領の大統領らしからぬ行動を皮肉っています。
1:04- 「本を起こしてあげましょう」
* 今年頭にNetflixで始まったこんまりの番組は、全米中にこんまり現象を巻き起こすほどの注目度でした。皆がお片付けに取り組んだ結果、古着屋さんへの洋服の持ち込みが過去の同時期の何倍にもなってパンクしたり、多くのメディアがこんまりのお片づけメソッドを取り上げました。こんまりが、本は30冊までと番組内で発言したことは、本好きで家に多くの本を抱える人たちから非難を浴び、そんなことまでが、アメリカでは大きく報道されていました(実際、こんまりは30冊以上本を持っていても良い、という考えのようで、番組の放送が誤解を招いてしまったようです。)。この動画の中で本の話題が出てくるのは、そうした背景からです。
1:33- NYタイムズ、CNNを筆頭に、アメリカの主要メディアはアンチトランプ。自分に不都合なニュースを流しているとして、そうしたメディアのニュースをfake news (でっち上げのニュース)と日々憤っているトランプ大統領の行動を、皮肉っている場面です。
1:50- 小物を片付ける場面。自分の側近たちを、自分に都合が悪いことがあると次々に解雇してきたトランプ大統領。そうした過去の側近たちを小物に例えて皮肉っています。