ハンバーガーの激戦区ニューヨークで、常に高い人気を誇るShake Shackが、ついに先日、日本に初上陸しました。
ニューヨークで暮らし初めて間もない頃、ハンバーガーが有名なニューヨークで、どんなハンバーガーを食べても満足できず、日本のハンバーガーの方が美味しいと思っていましたが、Shake Shackのハンバーガーは、その固定観念を打ち破るものでした。
適度に甘いバンと丁寧に作られた具材とソースの絶妙なコンビネーションにとても感激しました。また、太くホクホクしたポテトもケチャップと良く合っています。
こちらは、ベジタリアンの人向けのShroom burger。キノコの揚げ物が中に入っています。ベジタリアンでなくても、食べごたえ十分のハンバーガー。
アメリカ人はハンバーガーが大好き。ダイナー(日本でいうファミレスのようなところ)やバー、レストラン、とどこに行ってもハンバーガーは定番メニュー。それだけハンバーガーがあふれるニューヨークでも、Shake Shackの人気はダントツで、一号店となったマディソンスクエアパーク内にある店舗前にはいつも長蛇の列ができています。
そんなShake Shackの生みの親は、ニューヨークのレストラン界において知らない人はいないほどの有名人、Danny Meyerさん。
Union Square Hospitality Groupというレストラングループを率いるダニーさんは、1985年、わずか27歳にしてUnion Square Cafeというレストランを開いて大成功し(このレストランは、入れ替わり激しいニューヨークのレストラン界で今でも人気店)、その後、Gramercy Tavern(ミシュラン1つ星)、Eleven Madison(ミシュラン3つ星。2011年に現在のシェフとジェネラルマネージャーに売却され、現在はUnion Square Hospitality Groupから外れています。)、有名なジャズ・バーJazz Standardなど、マンハッタン内に数々のレストランを立ち上げ、そのどれもが大ヒット。ニューヨークのレストラン界のカリスマ的存在です。
そんなダニーさんが立ち上げたカジュアルなハンバーガー屋さんがShake Shackなのです。
当時、荒廃していたマディソンスクエアパークの活性化と、ダニーさん自身が経営していた近くのおしゃれなレストランで働くスタッフに夏の間の仕事を提供したいとの思いから始まった、シカゴスタイルのホットドッグ屋さんが前身のShake Shack。
今年あたまにはニューヨーク証券取引所に上場し、国内、海外ともに店舗数を増やしています。
スピーディーでありながら、健康に配慮した安全な原材料を使ったハンバーグ。そして、店員さんの温かいおもてなし。
ハンバーガー=安いというイメージを覆し、ちょっと値段は高くても美味しいものを食べたいという消費者の心理に、15年も前に対応したダニーさんの先見の目は、一目置くに値すると思います。
Shake Shackの美味しいハンバーガーが日本でも食べられるようになったのは嬉しいニュースですが、ニューヨーク観光の際にはぜひ本場のshack burgerを試してみてください。