梅雨が長引く日本と打って変わって猛暑が続くニューヨーク。異例の熱波注意報が出され、私が住むマンションでは、コミュニティールーム(普段は有料でイベントなどのために使用する部屋)が、家にクーラーがない人のために解放されています。あまりの暑さで外を歩いている人も少ない週末です。
イエローキャブがこんな姿に!車内に冷気を届けるための太いパイプが。。
数週間前のことになりますが、お騒がせカダーシアン家の中でも特に有名なKim Kardashianが、自身が立ち上げた下着ブランドを"kimono"という名前にする、と発表し、あちこちで論争が湧き起こりました。
その結果、わずか数日でkimonoという名称の撤回をしたキム。
彼女が立ち上げた下着は、肌にピッタリと張り付くタイプで、どう見ても形もイメージも、kimonoとはかけ離れています。日本が誇る「着物」が変なイメージで一人歩きせずにホッとしました。このニュースは、日本でも報じられていたようですが、アメリカのお騒がせタレント、Kim Kardashianが何者なのか、ということは、日本ではまだあまり知られていないようですので、このブログで彼女の人生を簡単にまとめてみたいと思います。
アメリカでは、歌手やモデル、女優さんたちは、それぞれ、歌、スタイル、演技で飛び抜けた才能を持った人ばかり。日本のような「タレント」という職業は存在しません。しかし、その数少ない「タレント」的な立場で有名になっているのが、Kim Kardashian。パリスヒルトンの友人であり、彼女のスタイリストとして世に出て来たキムですが、彼女の生い立ちや数々の向こう見ずな行動には、目を見張るものがあります。
・実の父親は、O.J. シンプソンの弁護士。(O.J.シンプソンは、もしかしたら、若い方はご存知ないかもしれませんが、アメリカ史上歴史に残る殺人事件の犯人として起訴されたアメフト選手です。O.J.シンプソンは有罪との大勢に反して、無罪の判決が下ったことでさらに全米の注目を浴びることになりました。Kimは、そのO.J.シンプソンをゴッド・ファーザーに持ち、おとうさんは、そのO.J.の弁護士だったのです。
・その後、両親は離婚してしまい、実の母親は、元オリンピックの陸上競技の選手と再婚。この男性、Kimの実母との間に2人の女の子(Kimにとっては異母兄弟)をもうけていますが、後にトランスジェンダーであることをカミングアウトし、今では整形手術や改名もして、女性的な容姿で暮らしています(Kimの実母とは離婚)。
・Kimは、実母、上述の継父、兄弟姉妹と一緒に、"Keeping up with the Kardashians"というリアリティー番組に出演。人気番組となり、次々に新しいシーズンが公開となっています。どこまでもヤラセと思われるような派手な内容ですが、自分とは別世界を垣間見る楽しみからか、高視聴率を維持しています。以前、とても保守的なクリスチャンの同僚が、毎週楽しみに番組を見ていると聞いて驚きましたが、こうして、非現実世界を求めて、彼女たちとは全く違う生き方をしている人たちも気に入っている番組のようです。
・現在は3人目の夫と平和(?)に暮らしています。子供は4人いますが、体調が原因で医師に3人目以降の妊娠を止められ、下の子2人は代理母が出産しています。
・2番目の夫は、有名なバスケの選手でしたが、キムの方からの申し出でたった72日で離婚してしまいました。自分の結婚をビジネスにして一儲けしようとした都合の良い結婚だったのでは、とその当時、メディアは大きく報じました。
結婚式の中継から、商品開発、洋服屋さんの経営などなど、自分を題材にして何でもお金に変えてしまうキムとその一家。アメリカでは、お馬鹿で下品な家族として知られていますが、その勢いはいまだ止まりません。
そんなキムが出した下着ブランドで、それを"kimono"と名付けたため、世間は大騒ぎとなったのです。私の知人は、もともとkimonoという名前はすぐに撤回するつもりで、一連の騒動は商品宣伝のための芝居だったのではないかとも話していますが、その真相は分かりません。でも、今回の一件で、彼女の新商品の下着は、多くの人たちに知られるようになったのです。
恐るべしKim Kadarshian。私はアメリカの芸能事情には疎いですが、ニュースの背景を知っていると、同じニュースでも違った見え方をすると思い、今回の一件を記事にしてみました。Kimとその一家の躍進はどこまで続くのでしょうか?