11月も後半に入ったのに過ごしやすい陽気で、あと1ヶ月半で今年が終わるような気がしません。
私が渡米した10年以上前は、11月に入ると一気に冷え込み、厚手のコートなしでは外に出られませんでしたが、今日も薄手のコートで十分で、土曜日ということもあり、街には人があふれていました。
11月から12月にかけてのNYの楽しみといえば、ホリデーのデコレーションやホリデー関連のイベント。
お正月文化のないアメリカでは、この時期から12月末までは、「ホリデーシーズン」として街中が華やぎます。
映画やドラマでこの時期のニューヨークの様子を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、年間を通じて街全体が一番華やかになるのがこの時期なのです。
12月は、キリスト教徒の方々にとって大きなイベントであるクリスマスがありますし、ユダヤ教徒の人たちにとってはハヌカのお祝いの時期に当たります(ハヌカについては、こちらからどうぞ)。そんなこともあり、街中が賑やかになるのがこの時期です。
ホリデーシーズンの楽しみの一つは、大手デパートの見事なウインドウディスプレイ。今日は、庶民派デパートで知られるMacy'sのホリデーイベントについてご紹介したいと思います。
Macy'sは、7月4日の独立記念日には毎年大きな花火大会を、そして、11月後半のサンクスギビング当日には見事なパレードを開催していて、どちらもニューヨークの一大行事となっています。そんなMacy'sのホリデーシーズンの伝統と言えば、子供たちを楽しませてくれるサンタランド。また、目抜き通りに面したデパート外のホリデー仕様の見事なウインドウディスプレイが毎年話題を呼んでいます。
Macy'sのサンタクロースの歴史は長く、1861年に遡ります。なんと日本はまだ江戸時代!
この年に、Macy'sのカウンターに素敵なプレゼントを並べるためにサンタさんがやって来るとして、初めてサンタさんがMacy'sの広告に登場しました。そして、その翌年から、子供たちがサンタさんに会いにニューヨークの旗艦店を訪れることができるようになりました。その当時は、Macy'sのニューヨークの店舗は14丁目の6番街にあったそうです。
その後もサンタさんの拠点としての地位を築いてきたMacy'sですが、1924年になると、ついにMacy’sのサンクスギビングのパレードの最後にサンタクロースが登場するようになりました。1947年には、映画「34丁目の奇跡(Miracle on 34th street")」によって、Macy'sのサンタさんは世界的に知られることに。
そして、1970年代になってMacy's内に設置されたサンタランドの伝統は、今日まで引き継がれています。
サンタさんはいつの時代も子供たちにとって人気者。
今年のMacy'sのサンタランドは11月24日から12月24日までの開催です。訪問日の5日前から、こちらからオンライン予約ができます。
このブログでは、既に始まっているウインドウディスプレイをお楽しみください。
皆さま、良いホリデーシーズンをお過ごしください!
☆Macy's
151 W 34th St., New York, NY 10001