先日は、移民がアメリカで暮らす上でのビザの重要性について書きました
アメリカで暮らすには?
今回は、その続きとして、ビザ取得までの道のりと戦略を考えてみたいと思います
まず一番重要なことは、「ビザについての基礎知識入手」と「正しい戦略の構築と実践」だと思います
ビザの種類は前回書いたように多種多様なのですが、ここでは一番一般的なアメリカでの留学の先に得ることになる就労ビザH1Bビザについて考えてみたいと思います。
取得までの流れ
1 アメリカに留学:4年生の大学、大学院、(そしてかなり数は限られますが、移民局から一定の資格を得た)専門学校を卒業
2 OPTを取得。OPTとは、1の学生生活で得た経験を社会で生かすために与えられる1年間の就労許可。
ポイント:
・1年間しか与えられない(延長不可)→この1年の間にH1Bビザをサポートしてくれる企業を探す必要がある。
3 OPTを利用して、アメリカで就職。
ポイント:
・この時点では、会社はあくまでOPTの状態で採用しているため、1年経ったら自動的に仕事は終わり=H1Bビザをサポートしてくれる会社が見つからなければ、自動的に日本に帰らなければならない。→OPTの期間に働く会社は、将来のビザサポートにつながる会社にする=いくら条件が良くても、その先につながらない会社では絶対に働かない(時間の無駄になって後で後悔することになってしまいます)。
・会社リサーチの際に、ビザサポートをする方針の会社であるかどうかを何よりも重視する。(通常は3ヶ月間の試用期間の後にH1Bビザサポートとなります)
戦略:
・何よりも会社リサーチが重要。人材紹介会社だけでなく、人脈でもアプローチするアメリカではあらゆる場面でネットワーキングが有効なので、人材紹介会社が持っていない案件を人づてに教えてもらうことも多々あります。
・会社の評判もチェック。ビザサポートすることを盾にひどい条件を提示してくる悪質な会社もたくさんあることに注意(ある程度の規模のアメリカ系企業であれば、そのような条件とすれば、ビザ不要のアメリカ人との待遇さを理由に訴えられかねないですし、そういうことをするモチベーションは低いですが、そのような状況にない日系企業の小さな現地法人は要注意です)。
4 3の会社からビザ申請をしてもらう
5 移民局からの許可がおりて、無事にH1Bビザを取得
では、こうした状況のもとで、次回はH1Bビザ取得につながりやすい学生生活の過ごし方について考えてみたいと思います